54話 ページ5
sideA
征が呻き始める。
A『何の夢を見てるのかしらね。』
だから作業を止めて手を握る。
反対の手で征の体を軽くポンポンと叩く。
小さい子を寝付かせるように優しく。
実渕｢Aちゃん、他に手伝えることある？｣
A『今のところはないわ。ありがとう、助かったわ。』
征は整った寝息をたてる。
A『疲れてたのかしら…』
実渕｢かもね。征ちゃんは寝ててもイケメンなのね。｣
そう？
赤司｢…おはよう…｣
あ、起きた。
A『おはよう、征。手を離してくれると凄い助かるわ。』
赤司｢…もう少し…｣
甘えん坊なんだから。
A『怖い夢でも見たの？唸っていたわ。』
赤司｢…うん…だから…｣
征が怖がるなんてあるのね。
赤司(悪夢で目覚ましたらA自ら手を握ってポンポンしてくれた！…余韻に浸ってたい。)
A『あ、あった。』
パンドラの箱の中身はなんでしょう。
黒子｢立神さん。｣
わ！？！？
A『……テツヤ……』
黒子｢はい。｣
相も変わらず影薄い…
A『どうしたの？』
黒子｢監督が話したいことがあると…｣
あらあら…
A『私だけ？』
黒子｢はい。｣
A『征。』
赤司｢…｣
もう…
ぎゅっと抱き締めて…
可愛い人。
A『良い子。』
赤司｢…理由を言え。｣
そう言ってはまた膝枕で寝始める。
A『征、今度寝たら夜寝れないわよ。起きて。』
征は抱きついて
赤司｢…うん…｣
べったり。
A『場所とかある？』
黒子｢あ、聞いてません…聞いてきます。｣
テツヤはステージから降りて監督さんとお話しに行った。
A『あ、そうそう。征、これ欲しいの。』
赤司｢ん？｣
目を覚ますのに1番手っ取り早いのはオネダリに限る。
A『これ。』
ガラスに包まれたオルゴール。
赤司｢飲み物ちょうだい。｣
A『はい。』
実渕｢Aちゃんはスノードームも好きそうね。｣
可愛いなら何でも好きよ。
赤司｢後で注文しよう。｣
ふふ、
A『ありがと。』
私の為なら惜しみなく。
赤司｢君の頼みだからね。｣
そう言えば…
A『征のケータイ、メールか何か来てたみたいよ。』
振動してたもの。
赤司｢…もうすぐ新しい住人が届くみたい。｣
早いわね。
実渕｢新しい住人？｣
A『前に話したでしょ。』
実渕｢ああ、あれ…じゃあAちゃんがそんなに嬉しがるのは当たり前ね。｣
え、顔に出てた？
赤司｢うん。可愛いよ。｣
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maho1102(プロフ) - この作品好きです！！！歪んでるとこが1番好き！！これからも頑張ってください！！！ (2018年11月28日 10時) (
レス) id: 1f5c09aa67 (このIDを非表示/違反報告)
5号 ミッキー(プロフ) - 好きです。これからも応援します！更新、自分のペースで頑張ってください！ (2018年10月23日 21時) (レス) id: 27b1904a4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペテン師 | 作成日時：2018年10月15日 22時
