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80話 ページ31

sideA

あの後怒涛のフラッシュを浴びて死にそう。

A『…征、帰りたい…』

赤司「もう少しで終わるから。」

お人形さんの出演は無くなった。

だって私に牙なんて見せるから。


やっと終わったーー!!

A『着替えてくる。』

赤司「うん。見張ってるから安心して着替えて。」

嫌よ。

それって物理的にあの女と征が近いんでしょ。

A『半径3mは距離取って。』

赤司「はいはい。安心して。僕は最後の砦だから。」

見るとスタジオの殆どが睨みを利かせる。

A『…樋口も部屋の前にいて。』

樋口「はい、お嬢様。仰せのままに。」

……あ、シャワー。

少し汗を流しましょ。

化粧も落としましょう…


部屋のドアを内側からノックする。

赤司「なんだい?」

A『終わった。』

ガチャって外側から開く。

赤司「…化粧も落としたんだね。」

A『…なんかコーティングされてるみたいであまり好きじゃないの。』

赤司「僕もありままの君が好き。ありままでもこんなに白いもんね。」

母様の血筋だってよ。

A『樋口、終わったわ。』

樋口「はい。少々お待ちを。車を出してきます。」

龍我「Aー!兄ちゃんと一緒にNY行こー!」

死んで生まれ変わって更に死んでも嫌。

A『丁重にお断りさせていただきます。』

…征の機嫌が悪くなりつつある。

征の腕に手を組む。

A『早く帰りたい…』

赤司「そんなに家に帰りたがるなんて本当に珍しいね。」

A『だって…』

階段の中段に突っ立ってる。

A『あの時に私の味方してたらこんな事にならなかったのにね。おバカさん。』

馬鹿って嫌い。

学ばない馬鹿はつまらない。

そんな小型ナイフで何する気。

あ、征……

赤司「……」

征が思いっきり蹴っ飛ばした。

A『…征ったら過激なんだから…』

赤司「人の事言えないだろ。それにこれ以上、君に近づけさせること自体が嫌だ。」


A『…泣いているのに誰も来ないのはなんでだと思う?』

「お嬢様!?」

「これは…」

私はまた彼女に人差し指を向ける。

A『…あの子…あの小型ナイフで私を…征が守ってくれたんだけど…あの子落ちちゃった…』

私はコツンコツンと1段1段下りる。

A『怪我とかは無さそ…』

そっと低く小さな声で

A『…無様な子。』

囁くとまた攻撃するような目。

赤司「さ、帰るよ。」

大人達からの信頼がどれだけ大事か学びなさい。

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maho1102(プロフ) - この作品好きです!!!歪んでるとこが1番好き!!これからも頑張ってください!!! (2018年11月28日 10時) (レス) id: 1f5c09aa67 (このIDを非表示/違反報告)
5号 ミッキー(プロフ) - 好きです。これからも応援します!更新、自分のペースで頑張ってください! (2018年10月23日 21時) (レス) id: 27b1904a4b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ペテン師 | 作成日時:2018年10月15日 22時

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