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75話 ページ26

sideA

征と仲直りしてすぐ、部屋の電話が鳴る。

A『…征、ごめんなさい。すぐ戻ってくるわ。』

赤司「……うん…早めにね。」

誰よ!

A『…はい。』

「…すぐに出なさい。とあれほど言っておいただろう。」

本っ当に大っ嫌い。

A『…すみません、以後気をつけます。』

「ふん、この間もそう言ってたろ。」

大っ嫌い。

A『…何か(わたくし)に御用でしょうか…』

「今すぐ本家に顔を出せ。」

わがまま。

A『…すみません、私は明日より部活動に…』

「A、命令だ。」

嫌い。

A『…はい。迅速に対応すべくお電話を切らせて頂きます。』

大っ嫌い。

A『…殺してやりたい……』

本邸から別邸に連絡を入れる。

A『樋口、お父様に呼ばれたわ。すぐ準備して。』

樋口【かしこまりました。】

A『…征、ごめんなさい…お父様に呼ばれたの。』

赤司「僕も着いていくよ。」

楽しくないわよ?

赤司「僕も一緒だったらあまり口出しされないだろ?」

そうだけど…

A『良いの?』

赤司「勿論。さあ、遅れたら大変だ。」

私の手をリードして本邸前に移動する。

A『樋口は?』

「お車にお出しに…もうすぐ参ります。」

樋口「お待たせ致しました…征十郎様もご一緒に?」

A『うん。』

樋口「こちら樋口。只今よりお嬢様と征十郎様を乗せ、其方に向かいます。」

ん??

A『実家じゃないの?』

樋口「何やらお仕事の依頼だそうです。」

車に乗りながら話す。

ていうか初耳なんだけど。

樋口「お水はいかが致しましょう?」

A『遠いの?』

樋口「少しばかり。」

A『頂戴。』

樋口「かしこまりました。」

どこに行くかも分からないまま連れられる。

静まり返った車内に響くはエンジン音とタイヤの音。

A『…お仕事なんて言ってなかったじゃない…』

また着せ替え人形するんでしょ。


赤司「…もうすぐ着くみたいだよ。」

知らず知らずのうちに目的地が近いみたい。

赤司「…おはよ。」

A『…おはよ。』

赤司「うん。お水飲んで。」

樋口から着いたと言われ、降ろされる。

「来たか。」

「おお!流石は立神様の御息女。美しいですなぁ〜。」

年配の誰かが言った。

「…征十郎君も来たのかね。」

赤司「はい。何か不都合でも?」

「…いいや、問題ない。」

征が居ると小言がないから良いわ。

76話→←74話 side赤司様



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maho1102(プロフ) - この作品好きです!!!歪んでるとこが1番好き!!これからも頑張ってください!!! (2018年11月28日 10時) (レス) id: 1f5c09aa67 (このIDを非表示/違反報告)
5号 ミッキー(プロフ) - 好きです。これからも応援します!更新、自分のペースで頑張ってください! (2018年10月23日 21時) (レス) id: 27b1904a4b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ペテン師 | 作成日時:2018年10月15日 22時

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