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61話 ページ12

sideA

赤司「……」

結局、征の目の前でマッサージしてもらうことにした。

A『征、そんな怖い顔しないの。』

般若みたいよ。

赤司「……ふん。」

榊「力加減はよろしいでしょうか?」

A『ええ、さすがね。』

榊「お褒めいただき光栄に存じます。」

なーに、そんなにムスッとするのかしら。

赤司「そのうち痛い目見るぞ。」

榊「心当たりがございません。」

仲良くして頂戴。お願いだから。

A『征、お願いだから少し離れて頂戴…』

いくら征でもマッサージしてもらうところを四六時中見られるのはいい気がしないわ。

赤司「なんで?」

A『後でこの時間の分も愛してあげるから。』

赤司「僕は理由を聞いてるんだよ?」

もうやだ。この人。

A『いいから!浮気でもなんでも良いからお外で待ってなさい!』

赤司「嫌だ!!」

このワガママお坊ちゃま!!

赤司「そばに居たい…」

そう言って寝てる私の頭を頭で押さえつけないで。

A『良い子だから。』

赤司「良い子じゃないもん…」

子どもみたいに返さないで。

A『良い子じゃない人は愛せないわよ。』

赤司「…やだ。」

やだ。じゃなくて…

榊「まるで幼稚園児のようですね。」

貴方は言い過ぎ。

わかるけども。

赤司「黙れ。」

対応の違いが凄い。

A『征、ね?』

赤司「…」

A『征が我慢したら私になんでも命令して良いわよ。』

榊「なっ!そのような事、私は許しません!」

なんで貴方の許可要るのよ。

赤司「なんでも…」

キラキラし始めた。

A『怒るような事も聞いてあげる。』

赤司「じゃあここに居ちゃダメ?」

話聞いて。我慢したらって言ったでしょ。

A『征はどんな事でも聞いてあげる権利より今、ここにいたいの?』

赤司「うん。」

即答ね。

A『じゃあ征は悪い子だから。私が命令して良い?』

赤司「…大人しく待ってる。」

どんな命令すると思ったの?

A『偉い偉い。』

赤司「…なるべく早くね…」

貴方のせいでだいぶ遅くなったんだけど。

A『はいはい。すぐ戻るから良い子にしててね。』


榊「甘やかし過ぎでは?」

A『征にはアレで良いのよ。』

榊「噂は聞いておりましたが…お嬢様の前では別人ですね。」

そうね。

A『私も征も外交に悪い部分は見せない事を徹底してるからね。』

そんな事したらお父様から鉄拳くらうわ。

榊「怖いですね〜」

ケタケタ笑う貴方も凄い人よ。

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maho1102(プロフ) - この作品好きです!!!歪んでるとこが1番好き!!これからも頑張ってください!!! (2018年11月28日 10時) (レス) id: 1f5c09aa67 (このIDを非表示/違反報告)
5号 ミッキー(プロフ) - 好きです。これからも応援します!更新、自分のペースで頑張ってください! (2018年10月23日 21時) (レス) id: 27b1904a4b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ペテン師 | 作成日時:2018年10月15日 22時

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