【黒バス】私の場合は土足厳禁ですけど？《他校編》 (ページ10)

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9話ページ10

sideA

とりあえず一軍は関係を築ける前段階は出来た♡

A『今日は随分大人しかったわね。』

感心♪感心♪

赤司｢邪魔したら怒られるの目に見えるよ。｣

そう？

A『征、私はね。』

征は？を出して振り向く。

A『本当は良い子なんかじゃないよ。』

赤司｢？｣

ちょっと黙ってから私を優しく柔らかく抱く。

赤司｢良い子じゃない悪い子でもない。本来のA、満面の笑みを僕にくれるAが僕の一生の宝物だから余計な事を考えなくて良いんだよ。｣

……

A『なんか今日疲れてるみたい。早めに寝るわ。』

変な事言ったし征に変な事言わせたわ…

赤司｢逃げちゃダメ。｣

優しくだけど力強く私を抱く。

A『だって変な事考えるもの…』

コツンとおでこを当てる。

赤司｢たまには良い事だよ。君のその不安そうな女の子っぽい顔も好きだな。｣

なにそれ。

A『ちょっと私は普段女の子っぽくないって事？』

赤司｢普段は女王っぽい…？｣

A『何よそれ…』

私、そんな趣味ないわ。

赤司｢でも僕だけのお姫様を僕以外に見せたくない。｣

お姫様なの？女王様なの？

赤司｢こんな僕を君はどう思う？｣

どう？って…

A『知らないわよ。』

赤司｢そこは〝私も私の王子様を私以外見せたくない〟って言うお約束だろ？｣

もっと知らないわよ。そんなお約束事。

A『あら、私以外に見せる予定でもあったの？』

赤司｢まさか。あるはずないだろう。｣

なら良いの。

A『私ね…征が私の唯一の支えよ。』

みんな〝良い子〟の私しか知らない。

全員騙されているから。

赤司｢それは光栄だな。｣

…やっぱり変な事ばかり考える…

A『征…私を愛して。』

赤司｢十二分愛しているつもりなんだが…｣

違うの。

A『今の私を愛して可愛がって。』

赤司｢…明日は忙しいよ？｣

寝ようとしたのを邪魔したのは誰よ。

A『お願い…』

征を両手で抱きしめる。

赤司｢僕は君のお願い事なら何でも叶えてあげるよ。だけど、今日は涼太とばかり話していたのが気に入らなくてね。｣

言いながら服を脱ぎ始める征。

赤司｢君は疲れてるみたいだからずっと我慢してたんだ。けど…｣

私の服に手をかけ始める。

赤司｢君を労りたいけど…先に謝るよ。ごめんね。｣

それでも良いの。

それが良いの。

ありのままの私を唯一見つけてそれでも尚愛してくれた貴方が

A『大好きよ…』