ThirtyTwo ページ35
それから昼休みが終わる時刻が近付き
私達は生徒会室を出る事にした
…まぁ私には用がある
他の一年組達に先に行ってと言った後
私はひとらんに話しかけた
『…ひとらん』
ht「あ……どうしたの？」
ひとらんに話しかければ
少し肩を揺らして驚き、こちらに振り向いた
その表情は何処か悲しげだった
『この前……具合は大丈夫？』
ht「うん……ごめんね。一緒に帰れなくて」
『いや……実は、私が何かしたんじゃないかと思って…』
ht「え？」
先程の表情とは裏腹に
今度はぽかんとした顔をして
何を言っているのか分からない、という表情だ
『あの時から、中庭に来てくれなかっただろう？だから……』
ht「違う違う！！ただ単にテスト前で、集中した方がいいだろうなって思っただけだよ」
私の思い違いだったらしい
側にいたオスマンに目を向ければ
「本当やで」という顔をしていた
…気に病んでいたのは私だけか
『…そうか…なら、よかった』
ht「勘違いさせてごめん……今日からは普通に中庭にいるから。また、お茶会しよ」
『……あぁ』
ひとらんは私の返答に嬉しそうに笑う
陽だまりのような暖かい笑顔だ
……少しだけ、前の彼よりも大人びいた
雰囲気が、そんな気がした
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
rbr「何してたん？」
『久しぶりに会ったひとらんと話していた』
rbr「…なんか、もう呼び捨てに慣れるの早いなぁ」
『躊躇しても意味無いだろう』
教室に戻り席に付けば
ロボロとそんな会話を交わす
…改めて考えて
ここまで人から妬まれることなく
多くの友人とやらを抱えたのは初めてだ
一人もいいが……大人数も悪くない
生徒会に入ることになったのは気に食わない
でもやりがいがあるなら
それは人間として良いことである
先程、生徒会室からの帰り際に
オスマン、ひとらんとRINEを交換した
……あぁ。その二人とだけ交換した筈だ
何故か私は目がおかしくなったらしい
「偉大なる総統閣下」という文字がみえる
何だこのふざけた名前は
恐らくはあのグルッペンとかいう生徒会長
その人なのだろうが…
［忠誠を］
一瞬、頭に何かが浮かんだ気がした
何処かで聞いたような声を
考えようとした所に
ちょうど教師が来てしまい
私は授業開始のチャイムにより
それを忘れてしまった
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斬(プロフ) - しおりんさん» 続編に行きますのでそこで書かせてもらいまっす！ (2020年3月5日 19時) (
レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
斬(プロフ) - しおりんさん» ありがとうございます！リクエスト…！大歓迎です！良いですね…書かせていただきます！ (2020年3月5日 19時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - リクエストってOKですか???OKだったら泣いてるところを、見られた的なものを書いてほしいです。 (2020年3月5日 19時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - Twitter見たゼ!!!ｷﾗｰﾝ(*^-^) (2020年3月5日 19時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
斬(プロフ) - アルバートさん» 誰かと一緒にドイツ……いいですねぇ…私もチャンピョン帰りの車で一瞬で読みましたよ！ほんと、もう、tn可愛かった！ (2020年1月28日 6時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斬 x他1人 | 作成日時：2019年10月15日 3時
