マドンナ ページ5
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───その日、お昼の食堂はとんでもねぇ喧騒に包まれていた。
理由は簡単、Zチームである潔が、あのマドンナに声をかけられ、あまつさえ怪我の手当てをしてもらったからである。
Zより上のチームである者達は全員怒りから潔の元へと押し寄せ、そしてZチームの面々も潔を逡巡の躊躇いすらなく売り払った。
仲間とて許せなかったからである。あのマドンナには不可侵条約があっただろ、というのが言い分であった。
「おいゴルァ、テメェ！！！！マドンナに手当てしてもらったそのガーゼ寄越せやオルァ！！！！」
「お前だけマドンナと関わり合い持った分、土下座しろや！！！」
「うぎゃぁぁぁあああ！！！すいませんすいませんすいません！！！！」
潔は泣いた。マドンナと接しただけでこの針の筵状態、だが、「ま、オメーらはあの子と話したこと無いもんなー」と思うだけで、男達の醜い嫉妬と殺気を跳ね除けることができた。
勿論そんなことを表に出して仕舞えば、今以上に殺気を向けられること間違いなしなので、黙っておく。
「───あれ、潔くんじゃん」
が、そんなむさ苦しい男共のサバンナに、一筋の光が差し込んだ。
瞬時に喧騒の消えた食堂の入り口には、“あの”マドンナが佇んでいる。
誰かがひゅっと息を呑んだ。普段お目にかかることのないレベルの美少女が、汗と泥に塗れた自分達を見つめているのだ。
男達は一瞬のうちに身なりを整えようと必死になった。櫛が空を飛び交い、制汗剤の匂いが立ち込める。この間無音である。
マドンナの言葉を遮ることなど許されていないからだ。
マドンナことAは、薄く桃色に色づく唇を開いて、鈴の音のなるような可憐な声で発する。
「潔くん、膝の調子は大丈夫なの？」
「アッッ、ハイ！！！！」
は？？？と誰もが心の中でそう思った。潔テメェこの野郎、何マドンナに話しかけられてるんだ、と。
Aに話しかけられた潔は顔を真っ赤にして、ピシャンと直列不動になりながら返事をする。
「………っふふ、なにその返事」
すると、ロボットみたいなカクカクの動作に、少しだけAが笑った。
その瞬間、食堂の空気が凍りつく。潔レベルの不細工相手に、あそこまで可憐に微笑む美少女なぞ見たことがなかった。
かわゆい女の子の微笑みに、潔は唖然呆然。まるで氷のように固まってしまった潔に不思議そうな目を向けるAだったが、気にしないようにしたのかフッと視線を逸らした。
その瞬間にドッと真っ赤な顔で汗をかく潔。あ、惚れたな、と誰かが呟いた。
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まったり団子 - ｳｯｳｯ･･･最高だ･･･特に糸師兄弟が揃いも揃って盛大に勘違いしてるのが･･･これからも読ませてください！お願いします！ (2月24日 20時) (
レス) id: f793216af5 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 結葉さん» ありがとうございますーー！🥹これからも応援してくれたら嬉しいです (12月13日 22時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - あいらさん» 返信遅れて申し訳ないです😭冴はもうすぐ出てきたますので、是非お待ち下さい！ (12月13日 22時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - 更新待ってます”！！！！！！！！ (10月12日 10時) (レス) @page31 id: 119a923417 (このIDを非表示/違反報告)
あいら - このお話が大好きです！早くカイザーやネス、冴に会ってメロメロにしてほしいです！ (10月12日 5時) (レス) @page32 id: 2148135a94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずき | 作成日時：2023年1月29日 21時
