食堂にて ページ31
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「──わ、凛くん！椅子取っておいてくれたの？ありがとう」
「ああ、気にすんな」
ギリギリギリギリ……とデジャヴを感じる歯軋りが食堂の至る所で漏れていた。
皆の目線の先には、朗らかに笑うAと、そんな彼女に褒められて満更でもなさそうな凛の姿。
先日まで『マドンナ？興味ねーよ』みたいな態度だった凛は驚きのビフォーアフターを遂げていた。彼の兄も思わず「！？」と二度見するだろう変わり身の速さである。
蜂楽が金の瞳を細め、ジーッと2人を見つめながらボソリと呟く。
「……なーんか、釈然としないんだけど」
「「「それな」」」
各方面から同意の声が漏れた。
「アイツ前まで胡桃沢さんのこと気にもしてなかったくせに、いきなり出てきて仲良しヅラかよ……！」
とは潔が。
「てか、んでアイツだけA呼びが許されてんだよ。オレらはA“さん”呼びなのに！！」
とは國神が。
それに頷く千切、蜂楽。遠くで耳を澄ませていた凪と玲王も内心『それな！！！』と内心叫んでいた。
して、そんな嫉妬と殺意が渦巻く食堂の中。しかしAと凛のいる空間だけはパッと華やかに輝いていた。
「──A、それ寄越せ」
「え？これ？良いけど……凛くんのやつの方が美味しいと思うよ？」
凛がAの焼き鮭を指差しながらそう言うのを、Aはきょとんとしながらも許す。
Aが「取っていいよ」とお皿を差し出せば、しかし凛は無言のままカパッと口を開けた。
Aと凛のイチャつきを殺意と共に見守っていた男達に戦慄が走る。
オイ、それはまさか……ッッ！！と誰もが心の中で信じられないと言いたげにそう叫んだ。
───間接キス&あーん、だと……！！？
食堂にいた者達全員が目をガン開きして2人を見つめていた。その視線に凛は敢えてもっとアピールするかのようにAに体を寄せる。
「あ、アイツッッ……！！！」
「殺す、アイツだけは絶ッ対殺す……！！」
割と本気で血涙を流すレベルで怒り狂う男達は、Aがしょうがなさそうに小さく吐息をこぼした姿を目撃した。
「凛くんってば、まだ焼き魚の身を上手くほぐせないの？」
「ああ。だから一口大にしてから食わせろ」
「しょうがないなぁ……でも、今回だけだよ？」
勝った、と凛は内心ガッツポーズをした。小学生の頃、焼き魚を上手く食べられなかった凛だが、それにかこつけてAに身をほぐしてあーんをして貰っていたのだ。Aは優しいから自分が押せばしてくれるという汚い打算もある。
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まったり団子 - ｳｯｳｯ･･･最高だ･･･特に糸師兄弟が揃いも揃って盛大に勘違いしてるのが･･･これからも読ませてください！お願いします！ (2月24日 20時) (
レス) id: f793216af5 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 結葉さん» ありがとうございますーー！🥹これからも応援してくれたら嬉しいです (12月13日 22時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - あいらさん» 返信遅れて申し訳ないです😭冴はもうすぐ出てきたますので、是非お待ち下さい！ (12月13日 22時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - 更新待ってます”！！！！！！！！ (10月12日 10時) (レス) @page31 id: 119a923417 (このIDを非表示/違反報告)
あいら - このお話が大好きです！早くカイザーやネス、冴に会ってメロメロにしてほしいです！ (10月12日 5時) (レス) @page32 id: 2148135a94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずき | 作成日時：2023年1月29日 21時
