ミヒャエルの可憐さが招いた事故 ページ24
⭐︎
︎
太陽を融かし込んだような金髪と、長い睫毛に縁取られた切れ長の碧眼。憂を帯びたような眼差しに、シミすらない白い肌、そしてシャープな顔立ちも全てが一級品。
神が手ずから作ったビスクドールかの如き美貌の“美少女”が、その画面には映っていた。
「何この美少女！？？！」
高鳴る心臓を服越しに抑えながら、私は食い入るようにタブレットを見つめた。かわいい……
…あれ、もしかしてこの子“青い監獄”に来ます？？？？
はっとした。アンリちゃんのタブレットに入っているのだ、恐らくサッカー関係者であることは確実。
しかし、一端の雑務係にプロジェクトの重要な案件が話されているはずもなく、私はこれから何が起こるのかは知らない。
だがこんな美少女なのだ。恐らく、どこかのマネージャーの可能性が高いだろう。
「……一応ドイツで有名な口説き文句とか調べとこ……」
そう、私は“青い監獄”に勤めている身として！！！選手達のね、実力とかね、そういうのを彼女と話すべく！！
私はスマホを起動させ、ドイツ語の簡単な単語などを調べ始めたのだった。
───しかし、Aは知らなかった。ミヒャエル・カイザーが『バスタードミュンヘン』という組織に所属しており、もうすぐ“青の監獄”に来日することを。
そして、そもそも男性だということも。
⭐︎
ミヒャエルちゃんもとい、天使の写真を見てから数日が経過した。
今日も今日とて私は“青い監獄”内を雑務をこなすために走り回っている。
ウーン私1人に対する負担おかしくない？？
が、まあ何だかんだ言いつつ選手達の数は着々と減ってきてはいるので、洗濯やら掃除やらも楽にはなってきているのだ。
あと最近、一度玲王くんやら潔くんやらに手伝いを申し込まれたが、それはキッパリハッキリお断りさせていただいた。雑務の量が減った今、手作りのお菓子の方が面倒だからである。
が、その時2人が鉢合わせしてしまったため、多分私を巡って火花を散らしていた。
ごめんて。私のために争わないで(棒読み)
勿論そんな事で選手達のメンタルがどうのこうのと絵心にイチャモンつけられても嫌だから、ちゃーんと目をウルウルさせながら「喧嘩しないで……」と迫真の演技力で言ったら2人とも地面に崩れ落ちていた。
⭐︎
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 801人がお気に入り
「ブルーロック」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まったり団子 - ｳｯｳｯ･･･最高だ･･･特に糸師兄弟が揃いも揃って盛大に勘違いしてるのが･･･これからも読ませてください！お願いします！ (2月24日 20時) (
レス) id: f793216af5 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 結葉さん» ありがとうございますーー！🥹これからも応援してくれたら嬉しいです (12月13日 22時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - あいらさん» 返信遅れて申し訳ないです😭冴はもうすぐ出てきたますので、是非お待ち下さい！ (12月13日 22時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - 更新待ってます”！！！！！！！！ (10月12日 10時) (レス) @page31 id: 119a923417 (このIDを非表示/違反報告)
あいら - このお話が大好きです！早くカイザーやネス、冴に会ってメロメロにしてほしいです！ (10月12日 5時) (レス) @page32 id: 2148135a94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みずき | 作成日時：2023年1月29日 21時
