玲王メンヘラ疑惑浮上中 ページ18
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私はあえてキョトンとした顔を作って見せて、その後嬉しそうに微笑んだ。
「ありがとう、そんなこと言ってくれて嬉しいよ!“青の監獄”の人達って、みんな優しいんだね」
「じゃ、じゃぁっ……!」
「でも、これは私の仕事だし大丈夫だよ。そりゃぁちょっと大変だけど、2人こそ今は大切な時期でしょ?私なんかに構ってない方がいいよ」
喜色にパッと顔を輝かせた2人の言葉に、しかしやんわりと断りの言葉を被せる。
もうさ、手伝ってもらったらまたZチームみたくクッキーとかお礼渡さなきゃダメじゃん……あのときは金欠だったから節約してクッキーにしたけど、御影玲王くんって御影コーポレーションの御曹司でしょ?
そんな人に下手なものはあげられないし、かつ君たち選手でしょ。
私が絵心さんに怒られたらどうするんだ。
Zチームはホント、断りたかったけどみんなやる気だったからなぁ……手伝って貰わざるを得なかった感じだけど、今は2人が相手なんだし。
うーん、なんとか穏便に断りたい所だけど……
私が内心そんなことを考えていれば、断られたショック(多分)で顔から血の気が引いている御影くんが、ぼそりと呟く。
「………Zチームには手伝って貰って、クッキーだって焼いて上げてたのに……」
なんだこいつメンヘラか???
御影くんは重たい男だったようである。何故知ってる……という気がするが、まあZチームの人たちが吹聴してたらと考えると分からなくもないか。
一応私は“美少女”という部類に入ってはいるので、手作りクッキーにもある意味価値は生まれる。
実際はお金ないから適当に作っただけなのにね。
「……でもその量大変でしょ?俺らの試合はもう終わったし……」
「!っだから胡桃沢さんがそんなに気にする必要は無いっていうか……」
私が手伝って貰わなくてもいいって言ってるのに!!!素人が混ざると逆に時間がかかるんですよォ!
心中そんなことを思っていようが、実際にはかの御曹司に言えるわけもなく。
私はにっこり嬉しそうな笑みを浮かべて口を開いた。
「わぁ、そうなの?助かるよ、ありがとう!」
「!」
その瞬間に嬉しそうにはにかむ2人。こちらに歩いて来た彼らは、「じゃあ、これ……持つよ」と言って、洗濯カゴを持ち上げた。
私はそれを追いかけながら場所を案内する。この監獄広いからなぁ……余程のことがない限り全部周りきるのは難しいだろうし、選手達は天日干しスペースなんて知らないもんね。
そんなことを考えながら歩いていれば、数分後にその場所についた。
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まったり団子 - ウッウッ・・・最高だ・・・特に糸師兄弟が揃いも揃って盛大に勘違いしてるのが・・・これからも読ませてください!お願いします! (2月24日 20時) (レス) id: f793216af5 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 結葉さん» ありがとうございますーー!🥹これからも応援してくれたら嬉しいです (12月13日 22時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - あいらさん» 返信遅れて申し訳ないです😭冴はもうすぐ出てきたますので、是非お待ち下さい! (12月13日 22時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - 更新待ってます”!!!!!!!! (10月12日 10時) (レス) @page31 id: 119a923417 (このIDを非表示/違反報告)
あいら - このお話が大好きです!早くカイザーやネス、冴に会ってメロメロにしてほしいです! (10月12日 5時) (レス) @page32 id: 2148135a94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずき | 作成日時:2023年1月29日 21時