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私と情報屋との時間 ページ25

イ「やぁ。また会ったね。」


イ「ドタチンのお見舞い?」

A「そうですけど。」

彼は、やはりニタァと笑っていた。




A「何を考えているんですか?」


イ「別に。君に話があってさ。」


A「私にですか?」

イ「そう!」


イ「君に。」


A「しょうもない話しなら怒りますよ!」


イ「怖っ!大丈夫だよ!ちゃんといい話だから」


A「いい話………ですか?」


イ「うん!いい話!」


彼は、笑顔で私に言ってきた。
いい話だと。
しかし、信用はできない。
彼は、噂ではやばいやつとされている男の一人だ。


そう思うと、怖くなった。


イ「どうしたの?怖がって?」


イ「足がすくんだの?」


A「ち……違います。」


A「それで……いい話とは?」


イ「あぁ!そう!」


イ「はい!これね」

A「何ですか?これ」


彼に渡されたのは、一つの封筒だった。


イ「ドタチンを撃った犯人の手がかりになるものだよ」


A「え?」


イ「ホントだよ!開けてみてよ」

封筒の中には、写真が入っていた。
どこかで見たことのある顔だった。
しかし、写真がぼけていてよく見えなかった。


A「どうして……これを私に?」


イ「どうして?それは、君がその一人だからじゃないからかな?」


A「言ってる意味がわかりません。」


イ「あはははは!確かにそうだよねぇ?」


イ「だけど、俺はそのうちわかると思ってる。」


イ「そうなったら、君は………思い出してくれるか?」


彼は、少し悲しい顔した。


A「大丈夫ですか?」


イ「君は、最初に俺を見てどう思った?」



A「どうって……何者かな?って……思いました」


イ「やはり、人間誰もがそうだよね。」

イ「人間の愚かさを感じられるよ。」


A「臨也さんは……私をどうしたいんですか?」



イ「どうしたいも何も。君には記憶を取り戻してほしいよ。」


イ「それだけだよニタァ」



彼は、素敵な顔をしていた。
哀れんだ瞳。
人を残虐と思う気持ちは思えなかったのに、やはりどこか……人とはかけ離れた存在のように感じた。


彼は……人間なのだろうかと。

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設定タグ:デュラララ折原臨也 , 折原臨也 , 恋初恋   
作品ジャンル:恋愛
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ヒュラミネ(プロフ) - ライシェルさん» ほんとに、返信が遅くなり申し訳ありません!絵が上手いだなんて!ありがとうございますm(_ _)m応援ありがとうございます (2018年8月13日 21時) (レス) id: bdb0f5c9e6 (このIDを非表示/違反報告)
ライシェル - とても絵が上手くていいなぁと思いました!(私絵書くと下手くそなので・・)とても面白いです!これからも頑張ってください! (2018年8月3日 4時) (レス) id: 0dbef1eb61 (このIDを非表示/違反報告)
ヒュラミネ(プロフ) - うぃ@元うーぱーさん» コメントありがとうございます! (2018年4月22日 19時) (レス) id: 164579c1b1 (このIDを非表示/違反報告)
ヒュラミネ(プロフ) - ありがとうございます!読んでいただき光栄です!これからも頑張っていきます!是非楽しみにしていて下さい! (2018年4月22日 19時) (レス) id: 164579c1b1 (このIDを非表示/違反報告)
うぃ@元うーぱー(プロフ) - 面白いです!続き気になります!更新楽しみにしまてまーす (2018年4月22日 18時) (レス) id: 528f670f8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヒュラミネ | 作成日時:2018年3月26日 2時

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