57話 恐怖との戦い ページ21
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私の前に、白鷺のみんなが立ちはだかっている。
ちらと右膝を見た。……やはり、恐怖はそう簡単に消えないようだ。
すー…はー……と深呼吸をして、キッと前を睨み付ける。
『よし。始め！！』
Aさんの掛け声と同時に走り出した。
すぐにみんなの鋭いスライディングが襲ってくる。
ここを抜けてゴールを決めれば、私の迷いも恐怖も消えたことになるはず。
……だけど……。
「っ！ うぁ！！」
「！」
足が止まってしまい、バランスを崩して倒れ込む。
二年生の先輩の一人がハッとしてこっちを見るけれど、Aさんは『もう一度だ』と言い放った。
『相手の動きを計算しろ。今のはスピードを上げれば突破できたはずだ』
……なるほど。これは荒療治だな。
早くしないと、別のところにも傷が増えるわけだ。
……分かっているのに、あのとき植え付けられた恐怖は、思ったよりも私を蝕んでいた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
「Aさん！ これ以上は……もう、氷上の体力的にも限界が……！」
『……分かった。続きは明日にしよう』
一日中付き合ってもらっていたのに、結局二人しか突破できなかった。
ボールに触れずに今日を終えた人もいるだろう。私のせいで……。
「……Aさん、明日からは普通のメニューに戻してください……」
『……』
「もう、いいですから……これ以上は、みんなに迷惑がかかる……」
『……紗英は、僕が車で送っていくね』
ポンと頭を撫でて、Aさんは校舎内に戻って行ってしまう。
私は俯いたまま、その場に立ち尽くしていた。
『前に言ったと思うんだけどね。君は昔の僕に似ているんだよ』
「……昔のAさん」
私を助手席に乗せて、Aさんは真っ白のボディーの車を走らせながら言った。
差し込んでくる夕日が、Aさんの横顔を照らし出している。
『ちょっと、色々あってね。家族だった人たちが、悪い方向に行っちゃって。僕は止めることもできず、その時の仲間を裏切って、その人たちに従った』
「……」
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杳覇(プロフ) - パティあすさん» パティあす様ーー！！あけましておめでとうございます！！あああ嬉しいです(T ^ T) 本年もどうぞ、天空の巫女をよろしくお願いします！！ パティあす様も、今年一年、良い年になりますようにっ。 (2021年1月1日 16時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - 新年明けましておめでとうございます！いつも更新楽しみにしております！今年も頑張ってください！杳覇さんにとって良い一年になりますように。 (2021年1月1日 15時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - ぴのさん» びのおおおありがとうーー！！あ、それねえ……ちょっとしっかり考えてます(笑) がんばるね！ありがとう！！ (2020年11月9日 6時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 続編おめでとぉぉ！やっぱり円堂は東雲ちゃんに勝てないのね(笑)今世間諸々忙しいと思うけど、更新楽しみにしてます！ (2020年11月9日 0時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 星熊さん» ドルーー！！ありがとーー！！頑張りますっ！！ (2020年11月8日 20時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec4/
作成日時：2020年11月8日 18時
