☆Side story☆ 花嫁 ページ42
料理は素晴らしく美味しいものだった。
だが、ここで警戒は解けない。こいつらは何を企んでいるのだ？
無邪気に食事を取るフリをしながら、入ってきた使いらしき天使がその男の天使に耳打ちするのを観察する。
「朝食が終わりましたら、お召し物をお取り替え致します」
『……着替えるのか』
「はい」
『……』
なんの意図かは分からないが、取り敢えず付き合ってみるか。
No side
円堂達はヘブンズガーデンに辿り着いた。
走りながら、ふと見上げる。その先にセイン──東雲を連れ去った天使──がいて、円堂はハッとした。
「セイン！」
「何をしに来た。ここは下界の人間が来るべきところではない。すぐに立ち去るがいい」
「仲間を取られたまま帰れるかよ！」
「さあ、Aを返して貰おうか！」
土方、そして塔子が凄む。
セインは飄々とした態度で、彼らを見下ろした。
「それは出来ない。あのお方はライオコット島に平和をもたらす捧げ物」
「捧げ物？」
「何を言ってるんだ！」
『──離せ！僕はイナズマジャパンの元に帰るんだ！！』
「「！」」
そこへ、東雲の声が聞こえてきた。
見上げる。建物と建物を繋ぐ渡り廊下に、三人の天使に無理やり連れて行かれる東雲がいた。
白い衣装に身を包む彼女。
さしもの天使でも、東雲の鍛えられた腕っ節に、二人では足りなかったか。
「A！！」
『！守っ、塔子！春奈は！？』
「鬼道達が助けに行った！」
『そうか……』
「それより、A！」
『！そうだよ、助けてっ。僕、花嫁なんかになりたくない！！』
「花嫁！？」
泣きそうに顔を歪ませて叫んだ東雲の言葉を繰り返す円堂。
セインがふっと笑う。
「この方には、千年祭で復活する魔王の花嫁になって頂く」
「「ええ！？魔王の花嫁ぇ！？」」
セインは忌々しいものを思い出したかのように顔を歪めながら、空を仰いだ。
「千年祭により復活せし魔王。伝承により選ばれし者を娶り、再び深き眠りにつく」
「こいつら、魔王を封印するためにAを花嫁にするつもりなのか！」
「さあ、儀式の邪魔だ！すぐにこの地から立ち去れ！」
「だから出て行かねえって言ってんだろ！！」
セインの言葉に、染岡が怒鳴り返した。
円堂を始め、他のみんなも、誰一人として帰るつもりはない。
「Aは必ず連れて帰る！魔王の花嫁なんかにさせはしない！！」
『みんな……』
☆Side story☆ こいつは将来→←☆Side story☆ 頼んだぞ
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杳覇(プロフ) - 鈴松しおん@受験成功!!褒めて、超褒めて←さん» うわあああありがとうございます！！どうかご無理なさらず！！よろしくお願いします！！ (2020年3月10日 21時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
鈴松しおん@受験成功!!褒めて、超褒めて←(プロフ) - あ、絶ッ対水着姿も描きます(真顔) (2020年3月10日 21時) (レス) id: 833b5b0a6b (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - きららさん» きらら様っ！！ありがとうございます！！感動して頂けたようで何よりです……！！ほんとですか！？嬉しい…！！実は今、新作を目論んでまして……。 本当にありがとうございます。きらら様の応援を糧に、頑張ります！！ (2020年3月10日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - 本編完結おめでとうございます!!遂に天空の巫女シリーズ終わりかー…やばいです、めっちゃ泣いた…番外編のイナオリトリップとかも面白かったです！これからも作品を作ったりするならばすぐさま駆けつけます！作者様も作品も大好きです！これからもずっと応援してます！ (2020年3月10日 16時) (レス) id: 36a6836253 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 雪さん» 雪ちゃんっ！！ありがとうー！！そうだね、私もそう思ったよ。すばっ！？ううっ、ありがとう……(T ^ T)私も雪ちゃんのこと、大大大好きだよ！！こちらこそ、本当にありがとう！！ (2020年3月10日 8時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作成日時：2020年3月3日 21時
