☆Side story☆ 伝承の鍵 ページ37
遥か古来のこと。このライオコット島は天界と魔界が交わる場と言われていた。
天界の民と魔界の民は、互いに覇権を争い、長い戦いを繰り広げたけど、決着がつくことはなかった。
不毛な戦いを終わらせるために、彼らは人間が用いる、力の優劣を決める手段で戦い始めた。それがサッカーだ。
勝負の結果、天界の民が勝った。そして、魔界のリーダーである魔王が封印され、長かった戦いは終わりを告げた。
この話を夏未から聞いた守は、目を輝かせた。
「すっげーなあ。天界と魔界のサッカーか……本当にいるんなら、俺試合してみたいな！」
『言うと思った……』
夏未の話は続く。スクリーンには、ライオコット島の地図が示された。
「魔王封印後、天界の民と魔界の民は、ライオコット島中央にある、マグニード山に住み着いたと言われているわ」
「へえ……」
「今でも、天界と魔界の民っているのかな？」
『いや、あくまで伝承だ』
振り返って土方に返す。
『でも、マグニード山に昔から住んでいる先住民の少年達の中には、天界と魔界の力を操ることができる者がいる、とも言われている』
「不思議な力か……」
「面白そうだなぁ」
「俺、こういう話結構好きだぞ」と、土方は続けた。
確かに、こういう話は弟達にも話せそうだしな。
「その伝承の鍵だけど……」
壁画の一部、伝承の鍵を持つ天界と魔界の民の手首が拡大される。
今僕達が付けているものとそっくりなそれを見て、みんなが目を見開いた。
「つまり、古来から伝わる本物ってこと……？」
「そこまでは分からない。ただのレプリカかも知れないけど……」
『外れないというのは、気になるよな』
言いながら、春奈と目を合わせる。
少し不安そうな表情が見て取れた。
「でもそれ、鍵には見えないけどなぁ」
『具体的にどう使ったかは謎だ。それぞれ天界の民と魔界の民が何らかの儀式で使ったのではないか、とは言われているけどな』
守に答えながら、ちらと春奈を見る。
彼女を不安にはさせたくない。僕は笑みを作ると、「まあ、」と明るい声を出した。
『僕は気にしてないけどね』
「マジぃ？」
『別に害がある訳じゃないしさ』
「せやせや！なんちゅうても可愛いやん？Aにぴったりやし、そのうち取れるやろしな！」
リカが乗ってきてくれて助かった。
春奈の表情が少し明るくなる。
☆Side story☆ 伝説のはず→←☆Side story☆ 魔王伝説
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杳覇(プロフ) - 鈴松しおん@受験成功!!褒めて、超褒めて←さん» うわあああありがとうございます！！どうかご無理なさらず！！よろしくお願いします！！ (2020年3月10日 21時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
鈴松しおん@受験成功!!褒めて、超褒めて←(プロフ) - あ、絶ッ対水着姿も描きます(真顔) (2020年3月10日 21時) (レス) id: 833b5b0a6b (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - きららさん» きらら様っ！！ありがとうございます！！感動して頂けたようで何よりです……！！ほんとですか！？嬉しい…！！実は今、新作を目論んでまして……。 本当にありがとうございます。きらら様の応援を糧に、頑張ります！！ (2020年3月10日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - 本編完結おめでとうございます!!遂に天空の巫女シリーズ終わりかー…やばいです、めっちゃ泣いた…番外編のイナオリトリップとかも面白かったです！これからも作品を作ったりするならばすぐさま駆けつけます！作者様も作品も大好きです！これからもずっと応援してます！ (2020年3月10日 16時) (レス) id: 36a6836253 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 雪さん» 雪ちゃんっ！！ありがとうー！！そうだね、私もそう思ったよ。すばっ！？ううっ、ありがとう……(T ^ T)私も雪ちゃんのこと、大大大好きだよ！！こちらこそ、本当にありがとう！！ (2020年3月10日 8時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作成日時：2020年3月3日 21時
