584話 天空の巫女 ページ13
声が、聞こえる。
「東雲さん！」
壁山の。
「Aちゃん！」
吹雪の。
「東雲！」
綱海の。
「師匠！」
飛鷹の。
「させるかああ！！」
『真
「何っ！？」
「A！」
ヒロトの。
「Aさん！」
虎丸の。
「Aァ！」
明王の。
「Aっ！」
有人の。
「Aー！」
修也の。
「行かせない！！」
『
「っ、そんなっ！？」
「「A！」」
「「東雲さん！」」
「「Aさん！」」
「「東雲！」」
ベンチにいるみんなの。マネージャーのみんなと目金の。
「通させねえ！！」
『
「っあああ！！」
そして、数え切れない人達からの、声のない声援。
みんなのおかげでここまで来られたんだ。
ディフェンスを一人で抜き去って、ロココと一対一。
いや、もしかしたらまだ居たのかもしれない。
けれど僕には、ゴールしか見えていなかった。
『うおおおおおおおおおあああ！！！！』
「「！！？」」
ボールにかかる凄まじい回転は、爆風を生み出す。
それは徐々に勢いと大きさを増し、直径は十メートルから二十メートル、三十、四十、やがては、
観客席を含む、スタジアム全体を飲み込んだ。
──其の疾き事 風の如く
一番離れている守でさえ、立っていられない。
ロココと僕を除いて、誰一人として伏せたまま立ち上がれない。
「……う、嘘だろ……？」
そんな途轍もない爆風の中、僕は、
「あいつ……一番ボールに近いのに、なんで立っていられるんだ！？」
ボールの傍に佇んで、静かにゴールを見つめた。
──徐かなる事 林の如く
「……うわっ！？」
僕とゴールの周りを、円を描くように炎が燃え盛った。
最初は赤かったその猛火は、ヒュッと青くなる。
──侵掠する事 火の如く
『ふっ！！！』
「くっ！……タマシイ・ザ──！？」
必殺技を出そうとしたロココの脇を、ボールが
シュートが決まると同時に、風も、炎も、ピタリと収まった。
──動かざる事 山の如し
ロココは立ち竦んだまま、少しも
静まり返るスタジアムの中央で、僕は呟く。
『──
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杳覇(プロフ) - 鈴松しおん@受験成功!!褒めて、超褒めて←さん» うわあああありがとうございます！！どうかご無理なさらず！！よろしくお願いします！！ (2020年3月10日 21時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
鈴松しおん@受験成功!!褒めて、超褒めて←(プロフ) - あ、絶ッ対水着姿も描きます(真顔) (2020年3月10日 21時) (レス) id: 833b5b0a6b (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - きららさん» きらら様っ！！ありがとうございます！！感動して頂けたようで何よりです……！！ほんとですか！？嬉しい…！！実は今、新作を目論んでまして……。 本当にありがとうございます。きらら様の応援を糧に、頑張ります！！ (2020年3月10日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - 本編完結おめでとうございます!!遂に天空の巫女シリーズ終わりかー…やばいです、めっちゃ泣いた…番外編のイナオリトリップとかも面白かったです！これからも作品を作ったりするならばすぐさま駆けつけます！作者様も作品も大好きです！これからもずっと応援してます！ (2020年3月10日 16時) (レス) id: 36a6836253 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 雪さん» 雪ちゃんっ！！ありがとうー！！そうだね、私もそう思ったよ。すばっ！？ううっ、ありがとう……(T ^ T)私も雪ちゃんのこと、大大大好きだよ！！こちらこそ、本当にありがとう！！ (2020年3月10日 8時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作成日時：2020年3月3日 21時
