第275話 適性と資格 ページ2
「だが、見ての通りまだ完成していない……」
美麻はあっ、と思い出す。
立向居の一件が、まだ解決する前の話を。
〈練習が終わったらちょっと付き合え。元帝国キャプテンのお前に用があるんだ〉
『(この事だったの……)』
「チッ、これなら影山に一泡吹かせられるってのによォ……」
舌打ちする不動を見て、佐久間がフッと微笑んだ。
まさか二人がそんなことをしていたとはな。
鬼道は、不動のことを端っから疑っていなかったのだ。
「すまない、不動。俺は今までどこかお前を疑っていた。いつか裏切るんじゃないかと……。
だがその気持ちはもう無い……俺にも協力させてくれ！俺達三人なら、そのシュートを完成させられるはずだ！」
「…お前……」
不動が目を見開いて、佐久間を見つめている。
佐久間は不動の方を振り返り、口元を緩めた。
「佐久間……」
それを見て、鬼道も嬉しそうに目を細めた。
「……すまないな、A」
『え？何が？』
佐久間に突然囁かれ、美麻は首をこてんと傾げた。
佐久間は少し俯きがちに続ける。
「さっき、俺は勢いのまま�犇�力する�瓩覆鵑童世辰討靴泙辰拭帖腸兇茲蠅癲�Aの方が適任だろうに……」
心底申し訳なさそうな佐久間を見て、美麻は目をぱちくりさせて、ふう、と肩を竦めた。
『あのね次郎、』と彼の肩に手を置く。
『皇帝ペンギンを創り出せるのは、帝国の人たちだけ。私がメイビスだった時でも、皇帝ペンギンは一切教わらなかった。私はあの技に協力出来ない。
それに、影山に一度どん底に落とされて、それでも這い上がってきたあなたには、充分彼らを助けられるわ』
私はもうすっきりしたしね、と付け加えると、佐久間は優しい顔になり、「ありがとな」と鬼道達の元へ戻って行った。
本心よ、次郎。頑張って。
南風が、彼女の艶やかな黒髪を撫でて行った。
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杳覇(プロフ) - 蒼乃さん» うわあああまただ！！ごめん！！すぐ書き直してきます！！ (2020年3月15日 18時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 鈴苺 （ﾚｲﾒｲ）さん» 本当にありがとうございます(泣)よろしくお願いします！！ (2020年3月15日 18時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - 311話の「一之瀬とビリーいとも簡単に」って、「一之瀬とビリーをいとも簡単に」じゃないかな？間違ってたり、わざとそうしてたんだったらごめん！！ (2020年3月15日 18時) (レス) id: c9e288890e (このIDを非表示/違反報告)
鈴苺 （ﾚｲﾒｲ）(プロフ) - いえいえ、全然大丈夫です！下手ですが、描かせていただきます！！ありがとうございます！！ (2020年3月13日 18時) (レス) id: 8922abe964 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 蒼乃さん» 良かったぁ〜、不動さんのイケメンさはこだわったもので……！！モヒカンのくせに(笑) うわああああごめん！！ありがとう！！すぐ直します！助かった！！ (2020年3月9日 15時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2020年2月16日 19時
