559話 天才と才能 ページ35
「お前はよく、メディアで�狹刑有瓩世畔鵑犬蕕譴拭�でも、俺達は知ってるぜ。その実力が、努力で得たものだってこと」
──『……ありがと』
「あ、いや、違えな」
うん？とAが首を傾げた。……と思う。
思いつくままに言葉を続けた。
「お前には、努力の才能があったんだな」
──『！』
「俺達は、お前の実力を認めてる。お前はよく謙遜していたが、もっと自信持っていいと思うぜ」
──『晴矢……』
ああ、こんな話していたら、あの時のことも浮かんできた。
懐かしくて目を閉じる。
Aがサッカーを手放し、再び始めた時のこと。
恐々とボールを蹴り始めた。
ゆっくりだった足が次第に駆け出し、前と変わらないドリブルが続く。
俺はAの顔を見上げて、……ドキッとした。
泣いていた。あいつは、泣きながらドリブルをしていた。
「お、おい……どうした？」
砂でも目に入ったか。それとも、さすがにまだ辛すぎたのか。
俺が焦って尋ねると、Aはぐいっと袖で涙を拭った。
『お姉ちゃんが……側にいる気がするんだ』
「「！」」
Aは笑っていた。とても晴れやかな表情で。
その横顔が、あまりにも綺麗で……あの時、冗談抜きで、背中に羽が生えてるんじゃねえかと思った。
Aは空を見上げて、両腕を広げた。
『僕、やっぱりサッカーが好きっ……！大好きだ！！』
Aの声は、雲一つない青空に吸い込まれていった。
お前はどんな時も諦めなかった。何も恐れはしなかった。
仲間を信じて、その優しさで包んだ。
それでいて誰よりも冷静に物事を見極め、隠された真実を見抜く
仲間のこととなるとじっとしていられず、誰かの喜びをそいつ以上に喜び、誰かの悔しさにそいつ以上に泣いた。
道を誤った俺達を許してくれた。
サッカープレイヤーとしての誇りと、雪乃姉と見た夢──世界で活躍するトッププレイヤーになる夢を胸に
そんなお前を、俺はずっと見続けてきた。
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杳覇(プロフ) - オムライスさん» そう！「くらは」って読みます！もちろん良いよ！！ベルちゃんのままでお願いしますっ！ (2020年3月12日 14時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - オムライスさん» オムちゃん！！ありがとう！！わあああおめでとうーーー！！！私もすっごく嬉しいです(〃ω〃) (2020年3月12日 14時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
オムライス - そういえばベルちゃん、名前が変わってる！呼び方ベルちゃんのままでいいかな？ (2020年3月12日 14時) (レス) id: 89108aaf87 (このIDを非表示/違反報告)
オムライス - ベルちゃん志望校合格おめでとう！私も第一志望校受かってました！また楽しくお話を読めるのが嬉しいです！ (2020年3月12日 13時) (レス) id: 89108aaf87 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 朧月さん» ふええいいのか！？こんな駄作見たら朧月の美しい文体が汚れるよう……(泣) あっ、559は世界編に移行してからのお話で、最初から合わせると実に896話目になるんだ……(笑)ありがとー！朧月のも応援してます！！ (2020年2月23日 14時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2019年11月26日 17時
