558話 東雲と雪乃姉 ページ34
晴矢side
「お前はあの頃、雪乃姉に追いつこうと必死だった。雪乃姉が始めたことを間髪入れずに共に始め、天才肌のお前は雪乃姉と同じような技術を次々と会得していった」
──『……うん』
俺は今でもはっきり覚えている。
Aは、空手や柔道といった格闘技から、ソフトボール、テニス、バドミントン、バスケなどの球技、挙句弓道や剣道、馬術となんでもこなした。
Aは天才だと、彼女より雪乃姉がよく自慢していた。
「だが、何故かサッカーだけは上手くいかなかった」
──『……』
雪乃姉がサッカーを知るのと同時に、俺達の中にサッカーブームが巻き起こった。
校庭を見渡せば、みんながサッカーボールを蹴って楽しんでいた。
他のスポーツはなんでも出来たAは、サッカーだけは、その中の誰より下手だった。
「�犲�分にはサッカーの才能がない�瓩辰童世辰燭�前に、雪乃姉は言った」
「──『�爐犬磴�Aにはサッカーがあっていたのね�瓠戞�
──『でしょ？覚えてるよ、はっきりと』
Aの笑みを含んだ声が電話越しに聞こえる。
……そうだ。俺はあの時、衝撃を受けた。
何をしても上手くできるくせに、首を傾げていたAが、初めて目を輝かせた。
「お前は、強くなりたいと雪乃姉に訴えた。あの時の雪乃姉は、本当に嬉しそうだった」
──『ふっ、よく覚えてるね。……お姉ちゃんは、�爐犬磴�強くしてあげる�瓩辰董帖弔修Ω世辰拭�
あの日からの雪乃姉は、姉さんより鬼だった。と、いうより、今の姉さんの厳しい物言いは、あの時の雪乃姉から移ったんじゃねえかと思う。
Aの小さな体にあまりある特訓。Aが何度吐いて、倒れて、気絶しようと、雪乃姉はやめなかった。
Aもそれに、死に物狂いで食らいついていった。
「俺達が心配になって、父さんに相談しても、父さんは�犢イ�にさせてやれ�瓩琉豸世世辰拭�
──『父さんは、お姉ちゃんのことも、僕のことも、よく分かっていたんだよね』
「今思えばそうだけどな。あの頃は、父さんも鬼かと思ったぜ」
そうしてお前は、……天空の巫女になった。
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杳覇(プロフ) - オムライスさん» そう！「くらは」って読みます！もちろん良いよ！！ベルちゃんのままでお願いしますっ！ (2020年3月12日 14時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - オムライスさん» オムちゃん！！ありがとう！！わあああおめでとうーーー！！！私もすっごく嬉しいです(〃ω〃) (2020年3月12日 14時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
オムライス - そういえばベルちゃん、名前が変わってる！呼び方ベルちゃんのままでいいかな？ (2020年3月12日 14時) (レス) id: 89108aaf87 (このIDを非表示/違反報告)
オムライス - ベルちゃん志望校合格おめでとう！私も第一志望校受かってました！また楽しくお話を読めるのが嬉しいです！ (2020年3月12日 13時) (レス) id: 89108aaf87 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 朧月さん» ふええいいのか！？こんな駄作見たら朧月の美しい文体が汚れるよう……(泣) あっ、559は世界編に移行してからのお話で、最初から合わせると実に896話目になるんだ……(笑)ありがとー！朧月のも応援してます！！ (2020年2月23日 14時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2019年11月26日 17時
