祝！480話 勝利のプレゼントを ページ40
「まだか連絡は!?」
卵焼きにソースを垂らし、その容器を乱暴に置いて、浦部が苛立ったように言った。
病院からの連絡が、一夜明けても来なかったのだ。
今日は試合の日。その前に、何とか無事を知りたかった。
その時。タイミングを見計らったかの様に扉が開き、木野が現れた。
一斉に木野に注目が集まる。
「今病院から連絡があって、響木さんの検査の結果も良いから、手術も予定通り行うそうよ！」
「「！」」
「そうか……」
「上手くいきますよね……？」
「あったり前だろ!!そんなもん、失敗してたまるかよ！」
不安げに呟く立向居を、綱海が勇気付けた。
鬼道の口元に笑みが浮かぶ。
「ああ。如何に大変な手術だろうと、響木監督なら乗り越えられる……！」
「！」
鬼道が不敵な表情で円堂を見上げた。
円堂もニッと笑い、頷く。
見ていた染岡が、「よーし！」と立ち上がって叫んだ。
「俺達も絶対勝つぜ！」
「勝って監督に勝負のプレゼントっス！」
「「おお!!」」
それを聞いた飛鷹は、試合への気合いを入れるべく、勢いよく食べ始めた。
それを横目で見ていた不動が、フッと優しく微笑んでいた。
《果たして決勝に進むのは、ブラジルか!?それとも日本かー!?》
病院のベッドの上に、痛々しい程の点滴が刺さった腕がじっと置かれている。
ベッドの脇のテレビから、そんな実況の声が聞こえてくる。
響木はそれを、静かに見守っていた。
ザ・キングダムは現在、実質監督がいない状態。
これまでガルシルドがこなして来た──正確にはヘンクタッカーかも知れないが──業務を、ロニージョが行わなければならない。
選手の名簿や情報を眺めているロニージョに、ラガルートが声をかけた。
「見せてやろうぜ！俺達のサッカーを！」
「ああ！」
ロニージョが円堂の方を見る。
その視線に気付いて、円堂は見つめ返した。
数秒の沈黙が流れ、2人はニッと笑い会う。
そう、その筈だった。
両チームが、正々堂々、サッカーで対決できる筈だったのだ。
そう、誰もが確信していた。
「「……!?」」
「きゃあっ！」
大地が震え、その場に爆風が吹き荒れるまで。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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Vermut(プロフ) - オムライスさん» おかえりいいいいい！！ 始まりましたよブラジル戦！ホントね、私も吃驚した笑笑 さあ…どうかな…？(笑) そうね、私もいよいよ受験に向けてあれやこれや……(´；ω；`) ありがとう！更新頑張るねー！ (2019年8月18日 10時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
オムライス - オムライス氏完全復活なり！ただいまあああ！ベルちゃんおかえりいいい！始まったね！ブラジル戦！アニメと同じタイミングだね！奇跡だね！東雲ちゃん出るかなぁ…？とかいろんな予想してたよ！楽しいお盆が終わって地獄が始まろうとしてるけど←毎日楽しみにしてるね！ (2019年8月17日 22時) (レス) id: d47734e2bb (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - オムライスさん» ただいまあああお待たせしましたああああい！！うええ！？そうなの！？泣 だよね、満喫して来た！ありがとね！！ (貧血と夏バテか…最近暑いもんね……お大事に！！) (2019年8月13日 18時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
オムライス - ベルちゃあああん泣13日に帰ってくるのね？でも私、１７日までばあちゃん家行ってるから泣一週間ぐらい来れないよ〜泣受験生でも息抜きは大事だよ！楽しんできてね！(体調回復しました！少し貧血と夏バテでやられてたけど大丈夫！心配かけてゴメン…汗) (2019年8月10日 1時) (レス) id: d47734e2bb (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - オムライスさん» ええっ！？体壊っ…えええ！！？どうしたの、何があったのオムちゃん！！ あ、ご指摘ありがとうございます^ ^ (2019年8月6日 6時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vermut | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2019年7月5日 20時
