第112話 泥水 ページ25
「円堂」
「(ハッ あ……」
豪炎寺の最後の試合。
円堂も豪炎寺の方ばかり見つめていたが、風丸に肩を叩かれて気がつけば、周りにはメンバーみんなの顔があった。
円堂は一人一人の顔を見渡し、パチンと頬を両手で叩いて気合いを入れる。
「ああ!そうと決まればみんな、早速必殺技の特訓だ!」
「その必要はない」
「「!」」
おお!と答えようとしたその時、監督がやってきた。
必殺技の特訓は無し……今回も何か、監督には策があるはず。
今度はどんな特訓を……。
……うわぁ。
最初の感想はこれだった。
「決勝戦までの三日間は、ここで練習してもらう」
「これは……泥でヤンス!」
「「ええ〜!?」」
なんとグラウンドが、全て泥になっていたのだ。
深さはそんなにないと思うけど、汚れるのは目に見えている。
……どうしよ。調べてないから監督の意図が分からない。
「どういう事ですか?こんな泥の中で練習をしろなんて……」
「それより、必殺技の特訓をすべきじゃないですか?吹雪達の必殺技も、もう少しで完成するんです」
「必殺技の特訓は必要ない」
「でも、監督……」
鬼道と風丸の言葉をすっぱりと跳ね返す監督。
円堂が反抗しかけたのは、きっと豪炎寺の事を知ってるから。
でも、それで監督が許す筈もなく。
「お前達は、言われた通りにしていれば良い」
「「ッ!」」
それを返されて、黙るしか無かった。
「何をしている。早くしろ!!」
「……本当に、こんな所で練習するでヤンスか?」
監督に怒鳴られても、流石にみんな抵抗があった。
……しょうがない、ここは私が__と思ったけど。
「「!」」
「豪炎寺さん……」
豪炎寺だけは、何のためらいもなく泥水に足を踏み入れた。
豪炎寺が落としたボールが泥を跳ねさせ、彼のユニフォームがビチャッと汚れる。
そのまま、豪炎寺はドリブルを始めた。
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Vermut(プロフ) - 蒼乃さん» wwありがとう!!そうよね、不動絶対赤面してる!!(笑) <(_ _*)> アリガトォ (2019年1月23日 20時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - 『きゃ……!』とはなんだ『きゃ……!』とは!!かわいすぎるじゃないか!!普段クールな美麻ちゃんがそんな可愛いことをしたら不動がどうなると思ってるんだまったく!!素晴らしい!!← (2019年1月23日 18時) (レス) id: e3feac7888 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 奇凛さん» あああありがとうっ!! (2019年1月11日 5時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
奇凛(プロフ) - なっなぜだ?なぜ通知がこなかったぁぁぁぁ見るのがものすごくおくれた。。。。気を取り直して、遅れたけど、続編おめでとう! (2019年1月10日 20時) (レス) id: e605ff304b (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 蒼乃さん» 惜しい(笑) ここからあのシーンに入っていk((←ネタバレ ありがとおおおお(泣)頑張りますっ!!当日だから遅くないかもねwwメリークリスマス!(完全に遅い) (2018年12月26日 11時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Vermut | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時:2018年12月25日 17時