番外編�� 熱 ページ11
不動side
「……ん？」
いつも通りの食堂。
だが、あいつがいねえ。
あいつが寝坊とか、考えられねえし……。
「……おい。美麻はどうした」
「Aさん、風邪拗らせちゃったみたいで……今日の練習はお休みです」
側にいた音無に聞くと、そんな情報が入って来た。
音無は暫く考えていたが、俺が離れようとすると「待って下さい！」と引き留める。
「今日、私と冬花さんは買い出しで半日以上居なくって、木野先輩はみんなを見てなきゃならないから、Aさんを看病出来る人が居ないんです！そこで……。
不動さん、お願い出来ませんか？」
「ああ!?」
いや、可笑しいだろうが。
その流れで何で俺になるんだよ。
顔に出ていたのか、音無は身を乗り出す。
「不動さん、いっつも一人で練習してるじゃないですか！それに、知識に長けている不動さんなら、何があっても適切に処理出来ますもんね！冷えピタや、大抵のものは冷蔵庫にあるんで！
って事でお願いします！」
「あっ、おい！」
気が付けば、食堂には誰も居なくなっていた。
このまま練習してやろうかとも思ったが、俺の中の何かがそれを引き留める。
「……頼まれただけ、だからな」
自分に言い聞かせる様に呟き、俺は降りて来た階段を逆戻りした。
ｺﾝｺﾝ…ｶﾞﾁｬｯ
「……こいつ、呑気に寝てやがる」
呑気に、とは言ったものの、思ったより苦しそうだ。
息は切れ、顔は熱で赤く染まり、汗で綺麗な髪が張り付いている。
「ちっ……たく」
『……ん』
椅子を引っ張って来て美麻の側に座り、美麻の汗を拭く。
と、美麻は反応し、ゆっくり瞼を開けた。
『……ふ…どう……？』
「やっと起きたか」
『んで……』
「音無に押し付けられた」
美麻の前髪を払い、額に手を当てる。
その後自分の額に手を乗せて、顔をしかめた。
「結構熱あるな……」
冷えピタでも持って来てやった方が良いかもな。
降りる為腰を浮かせた、その時。
「……ｯ!?」
『……』
俺の右手を、小さな細い手が掴んだ。
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Vermut(プロフ) - 蒼乃さん» wwありがとう！！そうよね、不動絶対赤面してる！！(笑) <(_ _*)> ｱﾘｶﾞﾄｫ (2019年1月23日 20時) (
レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - 『きゃ……！』とはなんだ『きゃ……！』とは！！かわいすぎるじゃないか！！普段クールな美麻ちゃんがそんな可愛いことをしたら不動がどうなると思ってるんだまったく！！素晴らしい！！← (2019年1月23日 18時) (レス) id: e3feac7888 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 奇凛さん» あああありがとうっ！！ (2019年1月11日 5時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
奇凛(プロフ) - なっなぜだ？なぜ通知がこなかったぁぁぁぁ見るのがものすごくおくれた。。。。気を取り直して、遅れたけど、続編おめでとう！ (2019年1月10日 20時) (レス) id: e605ff304b (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 蒼乃さん» 惜しい(笑) ここからあのシーンに入っていk((←ネタバレ ありがとおおおお(泣)頑張りますっ！！当日だから遅くないかもねwwメリークリスマス！(完全に遅い) (2018年12月26日 11時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vermut | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2018年12月25日 17時
