第93話 連れ出された場所 ページ2
Aside
『……』
「……」
私はここで何しているのだろう。
不動に(無理やり)連れ出されたのは、何故かカフェ。
目の前には不動が注文したパフェとカフェオレ。
私はここで何しているのだろう。(2回目)
困惑しながら、目の前で腕を組んで座っている不動を見る。
『……ふ、不動？』
「いいから食え」
有無を言わさぬ口調でぶっきらぼうに言われ、もう一度パフェに視線を移す。
不動は何の為にここに連れ出したんだろ……。
『で、でも……』
「〜〜っあー…！」
『!?』
なかなか食べない私を見て苛立った声を出した不動は、私が反応する速度を遥かに上回る速さでスプーンでパフェを掬い、私の口の中に放り込んだ。
途端に甘いクリームの味が口の中に広がり、思わず顔が綻ぶ。
『……美味しい』
「……そーかよ」
さっきはお腹空いていないと言った私だが、空いていない訳がない。
気持ちが胸を押さえつけ、食欲が湧かなかったのだ。
堪らず食べ始める私を見て、不動が優しく微笑む。
『……どうしたの？突然こんな所に連れ出して……』
「それはこっちの台詞だ。……んな辛気臭い顔されてりゃ、練習にも身が入んねえ」
『不動……』
……心配、してくれたのか。
今ので少し、心が軽くなった。
私はそっぽを向いている不動に微笑みかける。
『……ありがとう』
「っ……フンッ」
あ、ちょっと赤くなった。
不動side
心上の空な美麻を、無理やり連れ出した俺。
連れ出し始めてからどこに行こうかと迷ったが、街中でチラシ配ってたのを思い出してこのカフェに来ていた。
『……美味しい』
微笑む美麻を見て、安心すると共に、ドクンッと心臓が打つ。
……俺、んなとこで何やってんだ。
『どうしたの？こんな所に連れ出して……』
こいつの台詞に最もらしい理由を並べたが、本当はこんなもんじゃねえ。
「(お前の、心からの笑顔を見る為……なんて)」
……死んでも言えるか。
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Vermut(プロフ) - 蒼乃さん» wwありがとう！！そうよね、不動絶対赤面してる！！(笑) <(_ _*)> ｱﾘｶﾞﾄｫ (2019年1月23日 20時) (
レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - 『きゃ……！』とはなんだ『きゃ……！』とは！！かわいすぎるじゃないか！！普段クールな美麻ちゃんがそんな可愛いことをしたら不動がどうなると思ってるんだまったく！！素晴らしい！！← (2019年1月23日 18時) (レス) id: e3feac7888 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 奇凛さん» あああありがとうっ！！ (2019年1月11日 5時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
奇凛(プロフ) - なっなぜだ？なぜ通知がこなかったぁぁぁぁ見るのがものすごくおくれた。。。。気を取り直して、遅れたけど、続編おめでとう！ (2019年1月10日 20時) (レス) id: e605ff304b (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 蒼乃さん» 惜しい(笑) ここからあのシーンに入っていk((←ネタバレ ありがとおおおお(泣)頑張りますっ！！当日だから遅くないかもねwwメリークリスマス！(完全に遅い) (2018年12月26日 11時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vermut | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2018年12月25日 17時
