117話 やった ページ30
「……出来るさ！お前はずっと特訓して来たんだろ？」
「……」
守の言葉に、飛鷹はそっと顔を上げる。
「だったら、自分のやって来たことに自信を持て！」
「！」
飛鷹が、またボールを取りに行った。
そしてすぐ、足元に置く。
「…やってやるぜ……!!」
『(ﾌｯ』
「よぉし!!」
飛鷹が守を見つめる。
体中から溢れる気迫には、「やってやる」という気持ちが滲み出ていた。
飛鷹が踏み込む。
さっきより、力も増した。
「やああああ!!!!」
そして、思い切りボールを蹴った。
「『！！』」
飛鷹が、力有り余って後ろに倒れる。
『飛鷹っ！』
…のを、ギリギリで阻止した。
しかし、肝心なのはこれじゃない。
「ｯ！」
ﾊﾞｼｯと守のグローブに収まったボールの威力は、守の体を押し込み、グローブの中でシュルシュルと音を立てる程。
初心者とは思えない、凄いパワーだ。
「……やった……やったぞ飛鷹！！」
「……やっ…た……？」
飛鷹も、突然の状況に目を見開いて固まった。
「よぉぉし！今の感じを忘れない内に、もう一度だ!!」
「(ｺｸﾝ」
そんな飛鷹に間髪入れず、守はボールを差し出す。
勿論飛鷹も、真剣な眼差しで受け取った。
「来い!!」
「であｯ!!」
寸分狂わず、守の腕に収まるボール。
それが嬉しいのだろう。飛鷹も、櫛を落とした事にも気付かず夢中でボールを蹴っていた。
『ふ……懐かしいな、これも』
その櫛を拾い上げ、ふっと笑いが溢れる。
あれは……そう、まだ鈴目達が居なかった時の事だった＿＿
ー不良時代ー
『飛鷹、これをやる』
「？師匠、何ですかこれ…」
技は覚えても、飛鷹にイマイチ気迫が感じられない。
これでは、相手を安心させてしまう。
それを予測して渡したのが、この櫛だ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
塔子の帽子
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
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Vermut(プロフ) - かのんさん» スイジュを知ってるんですか！？嬉しいです…！はい、小・中と同じ学校でした！ (2019年9月29日 9時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - ゆかりんさん» 承知しました！リクエストありがとうございます！ (2019年9月29日 9時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - ゆかりんさん» コメントありがとうございます！原作には申し訳ないのですが、今作品では東雲ちゃんのつもりで書いてます！ (2019年9月29日 9時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
かのん - え！？あのスイジュさんとリア友なんですか！？羨ましい~~！！！ (2019年9月23日 15時) (レス) id: 0151a74e88 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかりん - リクエスト！虎丸くん、立向居くん、春奈ちゃん、東雲ちゃん(姉、弟、弟、妹)の4人の絡みが見たい！ (2019年9月23日 15時) (レス) id: 0151a74e88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vermut | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2018年6月30日 10時
