不運な仮面ライダーに巻き込まれた高校生は、時の管理人でした。

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学校も終わったし、リュウちゃんを迎えに行こうかな。

そう思いながら、ある公園の前を通ったとき……

「あーっ！悠希だっ！」

いきなり良ちゃんが抱きついてきた。

ん？

『……りゅ、リュウ……ちゃん……？』

「どうしたの？悠希」

良ちゃん＿＿もといリュウちゃんは私に抱きついたまま楽しそうに笑った。

「お出掛けでしょ？早く行こうよ！」

ふと、ハナさんたちがこっちに向かってくるのが視界に入った。

『そうだね……ほら、リュウちゃん。
こっちおいで……？』

私の言葉にリュウちゃんは不満そうに頬を膨らませた。

「なんで？ボク、このままがいい！」

『だったら……お出掛けはやめるよ』

私の言葉に少し悩んで……

「………分かった」

リュウちゃんが私に憑依した。

今度はモモ君が良ちゃんに憑依して
焦ったような声を出した。

「おい！悠希！大丈夫か！」

(モモ君……良ちゃんの心配もしようよ……)

私がそう呟くとリュウちゃんはモモ君を睨み付けた。

「うるさいなぁ、黙っててよ」

(リュウちゃん、少し代わってくれる？)

リュウちゃんの返事も聞かずに無理矢理リュウちゃんと交代した。

『大丈夫だよ、モモ君。お出掛けする約束してたの』

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