XXXXXXVII ページ34
side章臣
「うぅん…」
寝る前にいつもセットしているスマホのアラームで目が覚めた。現在四時半。
身なりを整えて、朝食の準備をしようとキッチンへ行った。するとそこには思わぬ先客がいた。
「A…！？」
「に…さま、おはよ…ごさ、ます。」
車椅子に乗りながら料理をするA。今日の弁当を作っているらしい。
「け、怪我人なんですから！そういうことは私がやると…」
「ひらがな、やる。みん、な…食べて、もらう。」
『みん、な…食べて、もらう』…
「蓮巳君たちにですか？」
「！」ｺｸｯ
「そうだとしても、その状態で料理をするなんて…せめて私と一緒にしてください。一人でやらせて怪我でもしたら…」
どうやら昨日迷惑をかけたことを気にしているらしい。そんなこと…
はぁ、私の妹はいい子すぎます…
色々な人にあげようと思っているようで結構な量を作っている。しょうがない、可愛い妹が頑張っているんですから少し手助けしますか！
Aの隣に立って手伝い始める。
「今は卵焼きを作っているんですか…」
ｺｸｯ「ほう、れんそう…」
「中にほうれん草入れて焼いているんですね。Aの卵焼きはとても美味しいですからきっと喜んで貰えますよ♪」
そう伝えると少し嬉しそうな顔で頷くA。前より顔に表情が出てきた。
作り終え、大きめのものに詰める。時間は五時半くらいになっていた。
「はよーA、あきやん。」
「おは、よう…ござ、ます。」
「おっ！A、ちゃんと挨拶できたな〜♪」
いい子いい子と頭を撫で回す陣。せっかく綺麗にとかしたAの髪が台無しです！！
「もう朝食出来てますから食べましょうか。」
食卓を三人で囲む。
昨日までと違って自分で食べるA。少しだけ寂しさも感じますが、どんどん良くなっているようでよかったです。
時間も過ぎ、そろそろ出勤の時間になった。
今日は蓮巳君が迎えに来てくれるようなので陣と二人で家を出る。
「では行ってきますね。」
「いってらっ、しゃい…」
玄関まで来て見送ってくれるA。
あぁ、今日も頑張れそうです。
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水無月のぞみ - 悪女は潰すべきでしょう！ (2022年5月2日 13時) (
レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん(プロフ) - こういうお話大好きです！頑張ってください！応援してます！ (2021年3月8日 12時) (レス) id: a69e2af4db (このIDを非表示/違反報告)
Dhite(プロフ) - アニメ大好き！九喇嘛朱雀♪さん» 悪女終了のお知らせってwwコメントありがとうございますw頑張りたいと思います！！w (2020年4月16日 14時) (レス) id: cf42cd01f7 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好き！九喇嘛朱雀♪ - 私的にはぶっ潰したいです！悪女終了のお知らせ出して欲しい←こんなご時世ですが！更新頑張ってください！応援しています！^∀^ (2020年4月16日 10時) (レス) id: cca3220680 (このIDを非表示/違反報告)
Dhite(プロフ) - レオぴが尊いさん» わぁ、ありがとうございますっ！潰す…いいかも(ニヤ)貴方も体調に気をつけてくださいねニコッ (2020年4月14日 14時) (レス) id: cf42cd01f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Dhite x他1人 | 作成日時：2020年1月26日 17時
