XXXXXIII ページ17
side南雲鉄虎
佐賀美先生に言われた言葉。
「ちゃんと自分の意思で決めろ…」
その言葉がどうしても頭から離れなかった。
本当にあの人が姫華先輩をいじめたのか…あぁ！まったく分からないっス、どっちを信じればいいんスか…
「ねぇ…鉄虎くんは姫華先輩とあの子、どっちのこと信じる？」
「勿論姫華先輩っス！って言いたいところスけど…分からなくなってきたっス。翠くんは？」
「…俺は、椚さんのことを信じようと思う。」
「なんで…」
「どうしてもあの子がいじめるような人に見えなくて…先生があんなに信用してるんだし、多分やってないと思う。」
確かに、先生があっちの味方しているってことは大きいっス。けど…
「自分で考えてもわかんないっスよ〜こういうときは信頼してる人に聞くっス！」
「鉄虎くんの信頼してる人って…」
「大将っス！」
そうと決まれば行くっス。翠くんをひっぱり武道場に向かった。
「失礼するっス！大将いるっスか?」
「失礼します…」
「ん?鉄に流星隊の…えっと、高峯か。どうした。」
大将は部屋の奥の方で胡座をかいて座っていた。
やっぱりここで裁縫してるんスか…
「大将に聞きたいことがあるんス。」
「俺に聞きたいこと?」
「姫華先輩と椚さんの噂、知ってるっスよね?」
「あぁ。」
「俺は姫華先輩の味方っスけど、正しいのかわからないっス。姫華先輩と一緒に病室に行ったりしたっスけど…」
そう言った瞬間、大将に胸ぐらを掴まれた。
見たことないくらい怒った大将の顔が目の前に映る。
「病室行ったのか…」
「は、はいっ…」
「高峯は?」
「俺は行ってないです…」
なんで大将はこんなに怒ってるんスか…
「鉄、お前らが下らねぇ噂信じて傷つけたせいで、嬢ちゃんは今話せなくなったんだよ…！」
「え…」
「笑わなくなった！こっちを見なくなった…」
「そんなっ…！」
まったく知らなかった…
大将は怒りながらも辛そうに言葉を発していた。
「嬢ちゃんはやってない。転校してきてから嬢ちゃんを近くで見てたからわかる。人を傷つけたりしない。」
『もう言うことはない。あとは自分で考えろ』そう外に出された。
自分で考える…俺は椚さんについて何も知らない。
だから、
「あの人を一番よく知ってる、椚先生に聞くっス。」
そして自分で味方する方を決める。
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水無月のぞみ - 悪女は潰すべきでしょう！ (2022年5月2日 13時) (
レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん(プロフ) - こういうお話大好きです！頑張ってください！応援してます！ (2021年3月8日 12時) (レス) id: a69e2af4db (このIDを非表示/違反報告)
Dhite(プロフ) - アニメ大好き！九喇嘛朱雀♪さん» 悪女終了のお知らせってwwコメントありがとうございますw頑張りたいと思います！！w (2020年4月16日 14時) (レス) id: cf42cd01f7 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好き！九喇嘛朱雀♪ - 私的にはぶっ潰したいです！悪女終了のお知らせ出して欲しい←こんなご時世ですが！更新頑張ってください！応援しています！^∀^ (2020年4月16日 10時) (レス) id: cca3220680 (このIDを非表示/違反報告)
Dhite(プロフ) - レオぴが尊いさん» わぁ、ありがとうございますっ！潰す…いいかも(ニヤ)貴方も体調に気をつけてくださいねニコッ (2020年4月14日 14時) (レス) id: cf42cd01f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Dhite x他1人 | 作成日時：2020年1月26日 17時
