私と一緒にいてくれた恩人【太宰治】

第210話 願い ページ17

「…直子先生、元気ですか？」









海沿いにある大きな墓場。私は直子先生のお墓参りに来ていた。




治は気を使って向こうで待っていてくれている






「お線香も、お花も持ってこれなくてごめんね。生憎、私学校抜け出してきた立場でさ」









お墓にもたれ掛かりながらポツリポツリと話を続ける。







「私の担任ね、元々は人間だった事は知ってたんだ。




でもね、”それだけ”だった。なんにもしらなかったよ。担任のこと。



過去を聞いた時、殺さなきゃいけないの？殺せるの？って…




でもね、担任は……殺せんせーは私達に殺されることを願ってると思うんだ。




だから私は殺してあげたい。直子先生は許してくれる？



『大切な人を自らの手で傷つけるんじゃないのっ！』って怒らない？




まあ、私の決意は決まってるからさ。そっちでちゃんと見ててよ。




私成長したでしょ？守りたいって思えるものもできたしね。




ありがと直子先生、また来るね」







『＿＿よくできました』





『＿＿私は天国でイケメンときゃっきゃうふふな生活送ってるよ』





『＿＿あと雲の上で赤い配管工おじさんの声真似しながら飛んだり、結構充実してる。



マ〇オ最高！！！！』






『＿＿シリアスブレイカーって思った？怒るぞ？？？？』




『＿そうそう、担任の先生の暗殺だっけ？おつかれ。頑張って。』









『＿＿＿みんなが笑える未来を願ってる』

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