第玖拾陸夜・「親友に」 ページ7
迷いながらもなんとか言いたいことを伝えることが出来た私は、
何度か混乱してわけのわからない単語を発し続けたことによる羞恥心を隠すように
堂々とした様子をしてみせて、腕を組んでずいっと顔をカルラに近づけた。
カルラの無表情の顔に困惑が浮かんだように見える。
「あの･･･」
カルラが小さく口を開く。
少し掠れたような、心地よく聞こえる声。
「何で"そんなこと"しか"命令"しないんですか･･･?」
ぼんやりと見つめてくるカルラ。
未だその瞳には何も映っていないかのように虚ろで、それでいて美しい。
澄んだ青空のような蒼色と輝く向日葵のような金色の二つの瞳。
その瞳が疑問の色を浮かべて細められる。
「･･･"そんなこと"ってどんなこと? たとえば?」
むっとして言い返す。
「･･･例えば。･･･例えば･･･貴女に与えられた仕事を全て僕に押し付けるとか、
貴女が欲しいものを盗んででも取ってくるとか、僕のこの五月蝿い口を潰すとか、
この気味の悪い瞳を鉛でも垂らして一生開かないようにするとか、貴方が指定した人物を
殺すとか、ですかね」
淡々と語るカルラ。
そんなカルラに苛立ちを覚え、カルラの頬に手を伸ばす。
カルラは何故か絶望したような表情になる。
そして、
「それはカルラの前のごしゅじんさまのやり方でしょう?
私の命令に、なにか不満があるの?
というか、貴方が例で挙げた命令、意味がわからない。
そんな命令を貴方にして、前のごしゅじんさまはどんな利益を得たのかな?
･･･要するに、カルラは私の親友になればいいの!!!」
と、むいっとカルラの頬を引っ張りながら言った。
カルラは驚いたようで、目を丸くする。
「･･･僕･･･また失敗しちゃったって思って･･･またいけないこと言っちゃったかと思って･･･
さっき貴女が手を僕に伸ばしたとき、また殴られるかと思っていました･･･
けど、貴女は･･････違うんですね。
他のニンゲンとは、違う。･･･優しいんですね」
そして目を細めて微笑み、そう言う。
じんわりと、カルラの金色に染まっていた右目が本来の蒼色に戻っていった。
―――こうして私たちは段々と仲を深めていったんだ。
そして"あの出来事"が起きたのは、
カルラと出会い、仲良くなった日から時が立ち
夏から冬になったときのこと。
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ミシェリ - この小説の大ファンです！これからも頑張ってください！！あと日替わりのパスワードって何ですか?凄く見たいのですが、何処かにのってました? (2015年6月3日 21時) (
レス) id: 2f3002f74e (このIDを非表示/違反報告)
凛勇(プロフ) - 玲琉.さん» 申告有り難う(^∀^*) 分かった！楽しみに待ってるね☆ d(`・ω・´ ) (2014年8月24日 13時) (レス) id: 14a79c903a (このIDを非表示/違反報告)
玲琉.(プロフ) - 紅凛檎さん» ok〜(^-^)/ 手紙届いたよ!!有難う!只今お返事作成中ー( *｀ω´)待っててね! (2014年8月24日 10時) (レス) id: 754b0bfd10 (このIDを非表示/違反報告)
紅凛檎 - 玲琉.さん» うわっ!ログインダメだったよ;;ちょっと、名前変えて登録し直して来るね;その時は、また友達忠告?宜しくね; (2014年8月24日 9時) (レス) id: 14a79c903a (このIDを非表示/違反報告)
玲琉.(プロフ) - 紅凛檎さん» 久しぶり!!!!!会いたかったよぉぉお!!何でログインできなくなっちゃうんだろう･･･?手紙ありがとう♪楽しみに待ってる(｀・ω・´) (2014年8月22日 9時) (レス) id: 754b0bfd10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲琉. | 作成日時：2014年6月28日 12時
