【文豪ストレイドッグス】生きるって...何ですか？３

104話 ページ10

夢野side






？「久作殿ですか...良い名前ですね」



僕の名前が良い名前...お姉ちゃんや織田さん以外に初めて言われた...


嬉しいな


「あ、お兄さんの名前は何て言うの？」


僕だけ言うのもどうかと思うよね！



数「申し遅れました。私は数珠丸恒次と申します」


「じゅじゅまる...あれ？」


じゅじゅ...じゅじまる...じゅじゅまりゅ...

「あぅ...噛むのは何で...」


数「...言いづらいのでしたら恒次でも構いませんよ」


うぅ...それは僕が許さないんだからね！



「大丈夫！じゅ、ず、まる、数珠丸さん！...言えた、言えたよ！」



わー！！言えた！やったね！



数「良く言えました((ﾅﾃﾞｯ」



ふぁ...えへへ...


「えへへ、じゃないよ！そうだよ！」



数「？」


そうだよ！お姉ちゃんに仇なす者を捜してたんだった！


「えっと、金髪で肩まである女の人を見なかった？特に赤い羽織を肩に被せてた人！」



数「...確か此処に入る時すれ違いましたが」


遅かったかぁ...また明日があるよね


「あーあ...今日はもう戻らなきゃな。あ、数珠丸さんの探してる人手伝おうか？」



表情が変わらないけれど少し驚いた様な表情をしたのが判った

目は閉じてあるのに表情筋が微妙にだけど微笑み始めた



数「良いのですか？小さき童よ」


「うん！だって、数珠丸さんだって僕のお話に付き合わせちゃったから...其れ位は恩返ししないとね！」



僕がそう言えば数珠丸さんが何かを呟いたけれど余り小さい声だったから聞こえないや

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