誘い ページ8
〜校舎裏〜
「相澤君の嘘つき」
相澤と操也が校舎に戻る途中、オールマイトがそう声をかける
個性把握テストを見学していたようだ
「オールマイトさん、見ていたんですね、暇なんですか?」
相澤はそう悪態をつく
「合理的虚偽って?エイプリル・フールは一週間前に終わってるぜ、君は去年の1年生全員除籍処分にしている、見込みゼロと判断すれば、迷わず切り捨てる、そんな男が前言撤回、それってさ、君もあの子に可能性を感じたからだろ」
「君も?随分と肩入れしてるんですね」
『あはは、十五年前の俺としょうたみたいだなw』
「んっ…」
「先生としてどうなんですか?それは、可能性はゼロではなかった、それだけです、見込みがないものはいつでも切り捨てます、半端に夢を追わせることほど残酷なものはない」
そう言って相澤はオールマイトから離れ、校舎に向かう
先ほど同様、操也もそれに従う
「君なりの優しさってわけかい、相澤君、でも、やっぱ合わないんだよなぁ」
(彼を見てると、昔の操也と話してるようだ…)
〜職員室〜
[んん〜〜、疲れた〜、やっぱ歳かな〜俺も…]
「バカ言ってないで資料確認しといてくださいよ」
[しょうた冷た〜い、師匠にもうちょっと優しくできないの?]
「はいはい、その前に資料ですよ」
[ぶ〜〜]
操也が、くまさんの中から溢した愚痴を軽く聞き流しながら相澤は仕事を進めていく
それに倣って、操也も資料に目を通していく
伊彲冴は、給湯室でお茶の準備をしており、資料に目を通しているのは操也本人だ
[………しょうた〜、確認したよ、これでいいと思う]
「ありがとうございます、次はこっちの確認をしてもらってもいいですか?」
[オッケー、貸して]
この様に、相澤はこれからのA組のヒーロー基礎学の授業の資料を作り、操也がそれを確認すると言う作業を黙々としている
しばらくすると
「Hey!イレイザー、マリー先生!そろそろ定時っすよ!この後いっぱい飲みに行こうぜっ!」
「あら〜、いいわねそれ、行きましょうよ、お二人さん!」
先に仕事を終わらせたであろう、山田とミッド・ナイトこと、“香山睡”が、飲みに行こうと誘ってきた
このまま帰る気満々で、あとは荷物を背負うだけだったイレイザーと、伊彲冴に抱えられた操也は急な誘いに少々めんどくさいですオーラを放つ
……訂正しよう
相澤は少々ではなく全開に、である
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桜並木(プロフ) - 月永慎也さん» ご指摘ありがとうございます!気付きませんでした、修正しておきます! (2020年7月14日 23時) (レス) id: ba34a9a86c (このIDを非表示/違反報告)
月永慎也(プロフ) - 地縛少年花子くんが自縛少年花子くんになってますよ。 (2020年7月14日 22時) (レス) id: 3f4463ff10 (このIDを非表示/違反報告)
桜並木(プロフ) - 虚さん» ありがとうございます!期待に応えれるよう、頑張らせていただきます! (2020年3月13日 21時) (レス) id: ba34a9a86c (このIDを非表示/違反報告)
虚(プロフ) - とても良い作品ですねっ!お気に入り失礼しますー!更新楽しみに待ってますー!応援させて頂きますっ! (2020年3月13日 21時) (レス) id: 7c0e52b0b9 (このIDを非表示/違反報告)
桜並木(プロフ) - なつれさん» そう言ってくださる方が一人でもいると、書いているこっちも嬉しいです!ありがとうございます(*≧∀≦)ゞ (2020年3月5日 14時) (レス) id: ba34a9a86c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜並木 | 作成日時:2020年2月16日 19時