第X次野菜戦争 ページ23
〜職員室〜
[いやだ!ぜっったい食うもんか!]
そう言った操也は、くまさんをアーマーに変え、学校の様々な記録が記された書類が入っているロッカーのようなものの上に飛び乗った
相澤はそんな操也に、“あるもの”を食べさせようとしている
相澤がその手に持つフォークには、レタスや玉ねぎ、ピーマンなどと言った野菜が刺さっていた
「だめです、せっかくランチラッシュが作ってくれたんですから、残さず食べなさい、今この時間がとても無駄なんです、もっと合理的にいきましょう」
[しょうたが食べた方が時間的にも合理的だろ!それにお前細っこいんだからもっと筋肉つけろよ!野菜と肉食ってバランスよく筋肉つけような!]
「マリー先生は育ち盛りなんですから、お野菜もいっぱい食べないと育つものも育ちませんよ!」
[いや俺もう40代だぞ!体だって今まで通りの生活でもここまで戻ってるんだからそんな焦る必要ないだろ!]
「ねぇマイク、あの攻防戦いつまで続くのかしら?」
「さぁ、あの二人の野菜戦争は、今に始まったことじゃねぇから、なんとも言えないぜw伊彲冴さんなら止めれるんじゃねぇのか?」
『ふざけんな、俺が止めに行ったら消化器官がないことをいいことに、あのばかマスター俺に野菜食わせようとするんだぜ、ゼッテーいかねぇ』
デスクに突っ伏したままの伊彲冴は、話を振って来た山田と、一緒にいる香山の方に顔を向けてそう言うと、すぐに狸寝入りを決め込んだ
「今度はどちらが勝つのかしらね?ところでマイク、あなた実況しなくていいの?恒例行事になってしまっているとはいえ、最近じゃぁあの二人の攻防戦はそこそこ周りを盛り上げているんでしょ?」
祭りごと(?)の実況をしたがる山田が大人しいことに疑問を持った香山が山田に尋ねる
「正直やりてぇんだが、急に職員室から大声が聞こえたら生徒たちの目に止まっちまうだろ、今のマリー先生の姿を生徒に晒すことは出来ねぇよ」
「まぁ、それもそうね、……あ、あの二人、とうとう13号の周りを鬼ごっこしだしたわよw」
13号が何も言わないことをいいことに、二人は全力で鬼ごっこを繰り広げるのだった
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桜並木(プロフ) - 月永慎也さん» ご指摘ありがとうございます!気付きませんでした、修正しておきます! (2020年7月14日 23時) (レス) id: ba34a9a86c (このIDを非表示/違反報告)
月永慎也(プロフ) - 地縛少年花子くんが自縛少年花子くんになってますよ。 (2020年7月14日 22時) (レス) id: 3f4463ff10 (このIDを非表示/違反報告)
桜並木(プロフ) - 虚さん» ありがとうございます!期待に応えれるよう、頑張らせていただきます! (2020年3月13日 21時) (レス) id: ba34a9a86c (このIDを非表示/違反報告)
虚(プロフ) - とても良い作品ですねっ!お気に入り失礼しますー!更新楽しみに待ってますー!応援させて頂きますっ! (2020年3月13日 21時) (レス) id: 7c0e52b0b9 (このIDを非表示/違反報告)
桜並木(プロフ) - なつれさん» そう言ってくださる方が一人でもいると、書いているこっちも嬉しいです!ありがとうございます(*≧∀≦)ゞ (2020年3月5日 14時) (レス) id: ba34a9a86c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜並木 | 作成日時:2020年2月16日 19時