『抹消』と『ヴォイス』を育てた男【ヒロアカ】

合理的 ページ21

〜職員室〜

操也と伊彲冴はA組、B組共々、C組と同じように授業を行った

今は４時間目で、操也たちが担当している1年社会科の授業は、もうない

そのため、操也はただいまデスクの上でゴロゴロタイムに移行している

［ゴロゴロ〜、ゴロゴロ〜］

「Hey！操也先生〜、相変わらずお暇ですか？」

［相変わらずお暇ですよ〜ひざしくん、やれやれ、どうしたものか〜］

『じゃあ明日の授業の準備でもしたらどうですか？』

山田と操也の会話に、相澤のデスクを(なぜか)使って、資料作りをする、不機嫌そうな伊彲冴が割って入ってくる

［でもそれって俺じゃなくてもできるじゃん、伊彲冴がやってんじゃん、俺いらなくね〜？］

『いくら俺が人工知能搭載のあんたの人形だって言っても、少し休まないとオーバーヒートしちまうよ…』

［俺の可愛くて小さいおててを使ってパソコンで資料作るより、ちゃんと大人のカッコいいおててを持った伊彲冴がやった方が、［合理的］だと思わない？］

『…たしかに、それもそうだな…、まぁいっか』









「いや何も良くねぇですよ」

話がここで一旦終わるかと思いきや、相澤が職員室に現れていた

「Hey，イレイザー、何が問題なんだ？」

「…たしかに操也先生より伊彲冴さんが資料を作った方が効率的且つ正確だ、だが、その伊彲冴さんはなぜ俺のデスクを使ってるんですか？操也先生も、他に仕事を探してください、あなたは今過ごしていた時間を全て無駄にしてしまったんですよ、それこそ［合理的］じゃない」

［………すっごい長文を一気にまくしたてたな、しょうた］

『あぁ、悪いしょうた、そこのばか、もといマスターがデスクを占領しちまって使えねえんだ、あのばか退かすより、今いなかったしょうたのデスクを借りてさっさと作った方が［合理的］だと、俺は判断した』

［ねぇ伊彲冴、お前がさっきからばかばか言っているのはお前のマスターだぞ］

自身の可愛い息子のような伊彲冴にばか扱いされた操也は密かに涙を流すのだった

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