ミルクティー ページ4
Aside
バイトといったって仕事は仕事なんだからちゃんとしなきゃ
ほっぺをパチンと叩いていつも通り接客を始める
心の中はぐっちゃぐちゃだったけど。
暫くして"お昼入っていいよ"と店長に言われ
レジを抜けて休憩室の扉を開けた
康生「おぉ、今から休憩？」
A「そうそう」
中にはちょっと前に休憩を貰っていた袴田くん
休憩室が狭いから必然的に距離も近い位置になる
少し沈黙が続いた後
袴田くんが口を開いた
康生「今日さ、、なんか元気なくない？」
A「え、顔に出てた？？」
康生「ってことはやっぱそうなのね笑」
あなんか墓穴掘ったかも
出来るだけいつも通りにしてた筈なんだけどな
A「ん〜ちょっとね、色々あって」
康生「例の怖い大人？」
A「いや怖くないから笑」
誰かに喋ってスッキリしたかったのか
少しずつ昨日の事を袴田くんに話していた
話を聞いているうちにまた袴田くんの顔が曇ってくる
そりゃこの話聞いてるだけじゃ悪く聞こえちゃうけど
多分向こうにも何か言えない理由があったんだとは思う
でも、昨日聞こえてきた
"オトせるよ" "すぐ終わるから"
この意味を嫌な方にばっか汲み取って考えてしまう
怖くないなんて嘘
本当は凄い怖い
もう何考えてるのかわからない
視界が涙で滲みかけた時
ドアがガチャっと開いて
「こうせいく〜んいつまで休憩してんのかな？笑」
いつも穏やかな目が鋭くなった店長が立っていた
店長「給料引くぞこんにゃろ」
康生「えぇ！それは勘弁してくださいよ〜」
なんていつもの掛け合いをしながら去り際に
康生「これ、飲んで元気出して」
ポイっと私の方に放られたのは
さっき自分で飲もうと買ったらしいミルクティー
あれ
私こんなに涙腺弱かったっけなぁ
袴田くんがくれたミルクティーを持ったまま
残りの休憩時間の5分だけ
1人で涙を流した
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まうお（真魚）(プロフ) - Yukari紫さん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです〜（ ; ; ）続編も更新していきます！！ (2020年3月29日 10時) (
レス) id: b35886baa6 (このIDを非表示/違反報告)
Yukari紫(プロフ) - 続編読みたいです！まうお。さんが作る2人のふわふわな幸せな雰囲気が大好きです！ (2020年3月29日 0時) (レス) id: 560ee91df0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まうお。（真魚） | 作成日時：2020年3月4日 2時
