華麗なる朝学活 ページ8
『それじゃあ』
「ああ、またあとで」
花京院に手を振ってから自分のクラスの扉に向き合う。
大丈夫、昨日はそつなくこなせたんだからそんなに緊張しなくても大丈夫。
そうそう、目立たないポジションだったから休んだことに気づいてないかもしれないし。
…それはないか。
気合いを入れ直してからそっと扉を開く。
まぁ注目が集まるなんてことはなく、自分の机に鞄を置いて席に座ろうとする。
けれど椅子を引いたところで背後から誰かに止められた。
「柳本さん、よね」
『…？はい』
振り替えると二、三人の女生徒が角席の私を取り囲むように立っている。
同じクラスだと思われるが名前が思い出せない。
恐る恐る名前を聞いているので向こうもそんな感じかな。
彼女達が一歩踏み出したので反射的に数歩下がれば背中が壁とぶつかった。
逃げ道も動きようもない私に詰め寄るや否や、先頭に立っていた子が私の手を掴み興奮気味に言う。
「JOJOと一緒に登校してたけどどういう関係なの⁉」
私を見つめる目には邪推な感情なんて見えずキラキラと輝いている。
承太郎人気者だから色々揉めるかな、とか考えてた私は拍子抜けだ。
『…わざわざ言うほどの関係はないけど』
「うそー⁉私通学中に誘ったら普通に断られたわよ‼」
「いいなー柳本さん、私もJOJOの隣を歩きたい！
あわよくばJOJOと付き合ってあわよくば人生を共にすることになって…キャー‼」
「バカッ！ここ教室‼」
包み隠さず伝えると多種多様な反応をする彼女たちに私は一人目を丸くしていた。
なんていうか、とてもパワフルだ。勢いが凄まじい。
けど口々に話している承太郎情報は為になることが多い。
話を聞く限り承太郎の性格的にあえて特別は作らないようにしてきたのかな。
もしかして維持されてた均衡を私が崩したことになるのか？後で謝っとこ。
謝罪のタイミングがないかを考える。しかし思考は一人の声で中断された。
「ねぇ！JOJOとどうやったら登校できるまでになれるの⁉
二人でやったこととか具体的にお願い‼」
『……オレンジ早食い競争とか？』
「何それ冗談？柳本ちゃんおもしろーい」
ぐいぐい来られた手前なかなか断りづらく、記憶力を駆使してそう告げたが冗談の一言で処理される。ちょっとだけ切なくなった。
しかし承太郎の横を歩いただけでこの反応。
人気者もその周りの人も大変なんだな。
実感が湧かず、どこか他人事のように見ている自分がいた。
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酸性雨の１つ(プロフ) - 蛸山葵さん» いえいえ、、貴方こそが神なのです。崇め讃えます。 (2月3日 21時) (
レス) id: f35602649d (このIDを非表示/違反報告)
蛸山葵(プロフ) - 酸性雨の１つさん» まさか私の知らぬ間に降臨していたとは……。神の名に恥じぬよう頑張りたいと思います！ (2月3日 21時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
酸性雨の１つ(プロフ) - 、、、神が此処にいますね存在してますね (2月3日 11時) (レス) @page50 id: f35602649d (このIDを非表示/違反報告)
蛸山葵(プロフ) - 憂さん» 「続きが見たい」と言ってくれてとても嬉しいです！申し訳ありませんが変にダラダラと続けるよりは今区切っておきたいと思いまして…。まだ拙い文ですが読んでくださりありがとうございました。 (11月7日 21時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
憂(プロフ) - お、、終わっちゃうんですか！！ できることなら続きが見たいです 間違いであってくれぇ〜 (11月7日 0時) (レス) @page50 id: fbaa8ffb84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛸山葵 | 作成日時：2023年8月28日 23時
