海の星 ページ43
底無しの楽しみから遠足前の小学生状態になり、時計を見て慌てて布団に潜ったのが今日の午前一時のこと。
そして制服ではなく私服であの二人と待ち合わせをしているのが今日、土曜日の午前十時。
ハッキリ言おう、確実に寝不足である！朝食はとったが緊張で戻しそうだ。
服を決めるまでも時間かかった上に遅れまいと一時間前に待ち合わせ場所に来てしまった。
まともに寝ていない筈なのにアドレナリンが出ているのか興奮しているのか、目はギンギンに覚めている。
九時間睡眠を心がけているいつもの健康的な生活が信じられなくなりそうだ。
バクバク音を立てる心臓を落ち着かせようと鼓動音を数えていると聞きなれた声が聞こえてきた。
「オイ、A」
『じょうたろ…！』
黄色い声と共に。
「コイツらなんとかしてくれ」
「オニーサン一人ですか？」
「事務所入ってませんよね！
モデルとか興味ありませんか‼」
「良かったら私とお茶でも…」
ようやく合流できた承太郎は迷惑そうな表情をしてスカウトマンからナンパ空いてる人まで一気につれてくる。
そんな状況をどこか達観して見ていた私がいた。
『すみません、私この人と待ち合わせしてて…』
私より年齢が二回り上の人もいる団体に去ってくれないかと持ちかける。
アンタは誰だと言わんばかりの視線が痛い、花京院が恋しい。
品定めするような視線に縮こまるが取るに足らない相手と判断されたのか踵を返していった。
『承太郎、なんか…すごいね』
「いつもの事だろ…花京院はどうした？」
『まだ来てないよ』
学校内外でもいつも通りの人気の彼に呆れとも諦めともとれる笑いを溢していると、そんなことを聞かれる。
一応答えたが今は待ち合わせをした時刻から少し過ぎていた。
てっきり私と同じで緊張して早めに来てると思ったんだけれど。
『承太郎、まさか花京院に連絡し忘れたとかじゃあないよね』
「……？花京院に連絡するのはテメーの役だろ」
『え？』
「ン？」
たった一つの冗談が大きな間違いを気づかせる。
噛み合わない会話に顔を会わせるとこんな疑惑が浮き出てきた。
もしかして「浮かれすぎて花京院と約束したと思い込んでいた」のではないかと。
そんな初歩的なミスに当日まで二人とも気づかなかったなんてある種の奇跡。
「…仕方ねえ、行くぞ」
『どこに…？』
現実味を帯びてくるその説に顔面蒼白になっていると、承太郎が私の手首を掴み引っ張った。
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酸性雨の１つ(プロフ) - 蛸山葵さん» いえいえ、、貴方こそが神なのです。崇め讃えます。 (2月3日 21時) (
レス) id: f35602649d (このIDを非表示/違反報告)
蛸山葵(プロフ) - 酸性雨の１つさん» まさか私の知らぬ間に降臨していたとは……。神の名に恥じぬよう頑張りたいと思います！ (2月3日 21時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
酸性雨の１つ(プロフ) - 、、、神が此処にいますね存在してますね (2月3日 11時) (レス) @page50 id: f35602649d (このIDを非表示/違反報告)
蛸山葵(プロフ) - 憂さん» 「続きが見たい」と言ってくれてとても嬉しいです！申し訳ありませんが変にダラダラと続けるよりは今区切っておきたいと思いまして…。まだ拙い文ですが読んでくださりありがとうございました。 (11月7日 21時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
憂(プロフ) - お、、終わっちゃうんですか！！ できることなら続きが見たいです 間違いであってくれぇ〜 (11月7日 0時) (レス) @page50 id: fbaa8ffb84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛸山葵 | 作成日時：2023年8月28日 23時
