百発百中 ページ40
『そうだ、今日承太郎の家寄ってもいい？
前人生ゲームしたとき忘れ物しちゃって』
「ああ、入りな」
「それじゃあ僕もついでにお邪魔させてもらうよ」
下校時承太郎と別れようとした最中あることを思い出し見送る手を止める。
危ない、このまま忘れてたら私のハンカチが空条邸に放置されるとこだった。
重厚感ある門を開いて敷居を跨ぐ。未だに緊張するほど屋敷の圧が凄い。
玄関で靴を脱いで揃えると新しく買ったのか見慣れない靴が目に入る。
不思議に思いながらも、承太郎に一言断って客間の方向へ足を進めた。
『私客間に行くけどホリィさんに挨拶よろしく！』
「別に要らねえだろ」
「僕が言っておくよ」
もう常連なのでこの流れも慣れっこだ。
さっさと用を済ませようと客間につき即座にハンカチを見つけて拾い上げる。
よかった、ちゃんと残ってたみたいだ。
花京院にミッション達成の報告をしようと廊下に出た。承太郎の部屋にでもいるかな。
「これが…！」
「キャー！可愛いわ〜‼」
「テメー…今すぐそれを閉じな‼」
廊下を歩いているとなにやら承太郎と花京院とホリィさんの三人で収まらなさそうな話し声が耳に入る。
楽しそうな雰囲気に惹かれるようにそっと承太郎の部屋の襖を開いた。
「承太郎、そこは“おじいちゃん”じゃろ？」
「やかましいぜジジイ！」
「花京院、もう目の傷は大丈夫なのか？」
「はい、傷跡もすっかり治って」
懐かしい匂いに光景、一瞬この空間が海外のホテルと見間違えるような感覚。
分かりやすく弾んだ声で二人に向かいこう告げた。
『お久しぶりです、ジョースターさんにアヴドゥルさん！』
アルバムを手に承太郎から逃げるジョースターさんと、花京院と話をしていたアヴドゥルさんがそれぞれ私の方を向く。
それから目を輝かせこちらの方に寄ってきた。
「久しぶりじゃなA！学校に体調に心配はないか？
それとワシの孫が何かしてきたらすぐ言うんじゃぞ」
「ジョースターさん、冗談がすぎますよ。
Aですから何があったって対処できますって」
「ハッハッハ、承太郎なんてちょちょいのちょいか！」
ひたすら和やかな空気が流れる。この会話を聞くだけで不思議と頬が緩んできた。
余談だが、承太郎がスタンドを出していることはジョースターさんに伝えた方が良いのだろうか。
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酸性雨の１つ(プロフ) - 蛸山葵さん» いえいえ、、貴方こそが神なのです。崇め讃えます。 (2月3日 21時) (
レス) id: f35602649d (このIDを非表示/違反報告)
蛸山葵(プロフ) - 酸性雨の１つさん» まさか私の知らぬ間に降臨していたとは……。神の名に恥じぬよう頑張りたいと思います！ (2月3日 21時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
酸性雨の１つ(プロフ) - 、、、神が此処にいますね存在してますね (2月3日 11時) (レス) @page50 id: f35602649d (このIDを非表示/違反報告)
蛸山葵(プロフ) - 憂さん» 「続きが見たい」と言ってくれてとても嬉しいです！申し訳ありませんが変にダラダラと続けるよりは今区切っておきたいと思いまして…。まだ拙い文ですが読んでくださりありがとうございました。 (11月7日 21時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
憂(プロフ) - お、、終わっちゃうんですか！！ できることなら続きが見たいです 間違いであってくれぇ〜 (11月7日 0時) (レス) @page50 id: fbaa8ffb84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛸山葵 | 作成日時：2023年8月28日 23時
