職業 ページ39
『やった、お祝い金1000円』
「毎回そこの運強いよね」
「そこだけ“は”な」
『嫌なこと言わないでよ』
ある日の放課後の空条邸客間、各々楽な姿勢をとって人生ゲームをしていた。
進捗はちょうど就職が終わり結婚のマスに止まったところだ。二人からご祝儀を回収する。
テレビゲームじゃあなくても意外と楽しめるもんだ。
ちなみに今までの戦歴は承太郎がぶっちぎりの一位、ゴッホのひまわりを買って宇宙に言ったはずなのにゴール時の持ち金が五十万を越えていたときは怖かった。
「僕はご祝儀なしか」
「安心しろ花京院、勝負はこれからだ」
『かかってこい！』
真剣な目で花京院を励ます承太郎にのって挑戦的の構えのポーズをとる。
それぞれの職業は花京院が弁護士で承太郎がアイドルか。現実だったらすごいことになりそう。
そして私が医者、高月給の人生ゲームでは当たりと言える部類だ。
結婚のマスにコマを進める承太郎を眺めているとふわっと疑問が出てきた。
『…承太郎は、将来何になるんだろう』
「あ？」
ポケットから小銭が溢れ出すみたいにその場に言葉を落とす。
注目が地面にある人生ゲームから私へと移る。単純な疑問だった。
花京院ならサラリーマンから公務員、様々な職種についているのが想像できるが承太郎となるとそうはいかないのだ。
机と向き合って書類を作成する承太郎もなんらかの店で接客している承太郎もしっくりこない。
かと言ってアーティストとして創作活動する姿も、患者を助けている姿もなんか違う。
承太郎が大人になって就職するとなった際どう落ち着くのか全くイメージがわかない。
「確かに言われてみれば…教職員、とかは絶対にしなさそうだしね」
『なったとしても体格がいいから怖がられるでしょ』
「公務員とかは？」
『お堅い系は性格的に…』
この前難しそうな船や飛行機の構造の本を読んでたけど設計？
思いの外合ってそうな気もするが設計図が書けるかどうかからかな。
花京院と一緒に頭を捻って承太郎の将来の職業について考える。
承太郎の興味があって仕事にできて続けられそうなこと。
プラス彼の体格が枷にならないような職場だと理想的だ。
かなりハードルが高いのでは。
しかし言い出しっぺは私、諦めず挫けず頭を回していると一つの職業が頭に浮かび上がった。
『わかった！力士だ‼』
「無しだな」
口に出して数秒もたたず却下するのは結構非道だと思う。
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酸性雨の１つ(プロフ) - 蛸山葵さん» いえいえ、、貴方こそが神なのです。崇め讃えます。 (2月3日 21時) (
レス) id: f35602649d (このIDを非表示/違反報告)
蛸山葵(プロフ) - 酸性雨の１つさん» まさか私の知らぬ間に降臨していたとは……。神の名に恥じぬよう頑張りたいと思います！ (2月3日 21時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
酸性雨の１つ(プロフ) - 、、、神が此処にいますね存在してますね (2月3日 11時) (レス) @page50 id: f35602649d (このIDを非表示/違反報告)
蛸山葵(プロフ) - 憂さん» 「続きが見たい」と言ってくれてとても嬉しいです！申し訳ありませんが変にダラダラと続けるよりは今区切っておきたいと思いまして…。まだ拙い文ですが読んでくださりありがとうございました。 (11月7日 21時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
憂(プロフ) - お、、終わっちゃうんですか！！ できることなら続きが見たいです 間違いであってくれぇ〜 (11月7日 0時) (レス) @page50 id: fbaa8ffb84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛸山葵 | 作成日時：2023年8月28日 23時
