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Aside
「もう少ししおらしい所を見せたらどうだ。さっきから聞いていれば開き直ってるだけじゃないかね。我々が訊きたいのは君が原因で失われた32人の若者の人生を、君はどう埋め合わせるつもりなのか。君がどう責任を取るのかということだよ」
三雲「取り返します」
A「？」
三雲「ネイバーに攫われた皆さんの家族も、友人も取り返しに行きます。“責任”とか言われるまでもない、当たり前のことです」
修がそう言い放った瞬間辺りが静まりかえる。
「取り返しに行く……！？」
「どういう意味だ……！？」
「ネイバーの世界に……！？」
A「ハハッ！サイッコー！修サイコーだよ！」
これはおもしろい(笑)。さすが修だね、最高だよ。確実に＿＿＿＿＿＿流れが変わった。
空閑「ん？コイツら、遠征のことは知らないのか？」
唐沢「そうだな、ネイバーフッド遠征は機密事項だ。だが……」
A「修の言葉で、流れが変わった」
城戸「……彼の言った通り、現在ボーダーでは連れ去られた人間の奪還計画を進めている。既に無人機でのネイバー世界への渡航・往還試験は成功した」
空閑「あぁ、なるほど。“これから行く”ってことにするのか」
A「そういうこと」
「ネイバーの世界に隊員を送り込むと……！？」
「危険ではないですか？32人を救うためにさらに犠牲が出る可能性が……」
城戸「……そうか。君たちはこの場合、“将来を見越してたかが32人は見捨てるべき”という意見だったな」
城戸さんの言葉で、ウッと言葉が詰まる記者たち。……これだから記者は嫌いなんだ。ネタがほしいからって……チッ。
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作者名：大福モチ | 作成日時：2022年11月3日 13時
