【戦国basara】凛として咲く花は伊達政宗の双子の姉！！ (ページ10)

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8話ページ10

政)お！エリ…あれは、偵察だったのか？

貴)偵察の筈だったんだが、武田、真田、猿飛にバレたから、時間を稼いだ。

政)お前が、そんな初歩的な所で躓くとは俺には想像出来ないんだが？

貴)気の緩みが出たのかも知れない。

政)お前らしくないな…

貴)私も人間だ。そういう時はあるだろう。

確かに、あの時は気の緩みがあったのかも知れない。

だが、今川、武田、伊達の他にも別の軍が関わって居るのではないのかというのが

気がしてならなかったのかも知れない。

政)そろそろ、森を出るぜ…

貴)嗚呼…

第三者のことを気にして居なくては…

私は、聴覚、視覚、嗅覚の神経を研ぎ澄ませた。

平野には、今川の軍が居た。

政)無防備にも程があるぜ、ありゃ…

確かに、総大将ともあるものが輿に乗ってるとは、全く危機感がない奴らだ。

貴)私は、音一つ立てないで殺れるよ

政)だが、あいつの首を撃つのはこの俺だ。

貴)分かってる、分かってる。

すると、後ろから馬の蹄の音が聞こえた。

だが、政宗達には全く聞こえない程まだ少し遠い。

今)麻呂をだれたと思うて居るでおじゃるか？！

政)今川のおっさんだろ？

今)ま、麻呂を守るでおじゃる！

だが、兵士達は、一寸も動いたりはしない。

こいつらの信頼はそこまでだということだな。

悲しい奴らだ…

私は、そうとしか考えられなかった。