王 女 ３

風 邪 ３ ページ29

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Aが立ち上がる時に倒れた

俺がちゃんと支えてあげれてれば
倒れなくて済んだのに･･･


北人「 壱馬！なにしてんの！
早く病院行くよ！ 」

壱馬「 っ、ああ 」


いつもいつも北人に助けてもらってる

元彼ということもあり
Aのことはメンバー以上に俺並に知っている北人

悔しいし、悲しいし、時にムカつくし
だけど、それでも憎めないのは
俺が心のどこかで、Aのことは俺より北人の方が、、、

なんて思ってる自分がいるんだ


北人「 タクシー来たよ！ 」

壱馬「 ありがとう 」

北人「 いいから！
運転手さん、この近くの病院までお願いします！

じゃあ、壱馬、Aを頼んだよ！ 」

壱馬「 え？ちょ、北人？ 」


北人は、俺が引き止める前にまた事務所内へと戻っていった


「 いいですか？ 」

壱馬「 あ、はい 」


顔が真っ赤で、息が短いAの手を握り
俺は、病院へと向かった


...


壱馬「 ありがとうございました 」


タクシーを降りて、Aを抱き上げ
病室内へとはいる

まだお昼だったため人がちらほらいるが
そんなのも気にせず
受付へと向かう


壱馬「 THERAMPAGEの川村壱馬と申します
一応タレントをやらしてもらってるので、
個室の方に案内してもらっても大丈夫ですか？ 」

「 はい。わかりました
そちらのお方は？ 」

壱馬「 佐野Aです 」

「 かしこまりました。
では、ご案内致します 」


個室へと案内をされ
ベッドに、Aが寝転ぶ

ここの病院は、他の事務所にも囲まれてる病院らしく
プライベートで来たことも周りにはバラさない人ばかりらしく

LDH事務所も、健康診断はここの病棟にたのんでいる


「 ･･･夏風邪と疲労ですね 」

壱馬「 そうですか 」

「 アレルギーもあるかと思いますし、
季節の変わり目だからって言うのも一理あります

体温も39度以上なので
点滴が必要です 」

壱馬「 午後からはoffにしてもらったので
なにもないので大丈夫です 」

「 わかりました
では、点滴の用意を 」


急いで医者さんが来てくれて、すぐにみて貰えた

点滴をして、Aはさっきよりも顔色がよく
呼吸も安定していて、寝ている


壱馬「 ･･･ごめんな 」


朝出る時に気づいたらよかった

なんて後悔が募るばかり
･･･幸せや。なんて心から言えたけど

ほんまに、Aは心から幸せやってゆえるんかな









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