１５話 ページ16
やばい、間違えた。
というか、気持ちだけが先走って言葉が追い付かない。
――昨日の夜、布団の中であれだけ練習したというのに。
「あー、えーと……。
これは私の勝手な想像というか思い込みかもしれませんが、私には幽ちゃんが何かを悩んでいるように見えて……」
「……」
「私なんかに具体的に何が出来るのかは、正直まだ分かりません。というか、幽ちゃんが本当に悩んでいるのかすら分かりません。
でも……何も出来なくても、慰められなくても、隣にいることは出来ます……!!」
「っ……」
声が、手足が震える。
この高ぶった気持ちをどう扱えば、どこにぶつければ良いのか分からず、気持ちだけが積み重なって熱を帯びる。
「だから、その……本当に友達なら本当に辛かったら頼ってくれると思って、それで……」
もうすでに、何を言っているのかすら分からない。
伝えたい心は、確かにここにあるのに。
もう言葉なんかじゃ全然追い付かなくて、私はただただ支離滅裂なことを言い続ける。
「ぷっ……くくっ……」
「?」
「っあはは!!」
「え、え!?」
突然笑いだした幽ちゃんに、付いていけない私。
「くくっ、あー悪い悪い」
「悪い悪いって……。何で急に笑いだすんですか?
私、何か変なこと言いました!?」
「いやー……他人の、ましてや幽霊のことなのに、自分のことみたいに悩んだり考えたりしてくれて……。
やっぱ好きだなぁって」
――え? ……え!?
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クレセント(プロフ) - このサイトで初めて、この作品で泣きました。すごい心温まる作品でした。 (2015年7月25日 22時) (
レス) id: 0dad620270 (このIDを非表示/違反報告)
星蛇(プロフ) - 最後感動して涙が出そうになりました…！ (2015年7月25日 19時) (レス) id: d5d2464099 (このIDを非表示/違反報告)
陸人(プロフ) - キャラリーさん» はい！ (2014年12月30日 14時) (レス) id: 0a0c609081 (このIDを非表示/違反報告)
キャラリー(プロフ) - 陸人さん» ありがとうございます。もう少しで完結しますので、最後までお付き合い頂けたらと思います。閲覧ありがとうございます。 (2014年12月30日 7時) (レス) id: f8f530f740 (このIDを非表示/違反報告)
キャラリー(プロフ) - あんこさん» レス遅くなってしまい、申し訳ありません。そう言って頂けて嬉しいです。ありがとうございます。 (2014年12月30日 7時) (レス) id: f8f530f740 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キャラリー | 作成日時：2014年2月8日 23時
