episode83[3] ページ4
私たちは人が少なそうな廊下に向かった。
『ねぇねぇ、コウくん。なんでこの学校に転校してきたのー?』
コ「う〜んとね…、ほら、おれってアイドルでしょ?」
『あ、そっか〜!コウくん人気だもんね!!』
コ「えへへっ…!」
コウくんは顔が赤くなった。
コ「あ、Aちゃん!」
『…?』
コ「なんで、急に来なくなったの!おれたちすっごい寂しかったんだよ…?」
『ご…ごめんね…。行けなくなったのは…その…いろいろあったの…。』
私は過去を思い出した。
遡ること約6年前…
10歳だった私はときどき家を出て、町などを歩きまわることが多かった。
『…わぁ…!』
歩きまわるのは、繁華街や町並みの魅力に気付いたからだった。
人1「あの子、まだ小さいのに1人かしら…。」
人2「子供1人放っておくなんてねぇ…。」
と、まわりからひそひそと言われるが、方向音痴でも、来た道をすぐに忘れるわけでもなかったから家には帰れた。
数日後…
私はまた家を出た。
今日はもっと遠くに行こうとしていた。
『…なにここ…おっきいお屋敷…。』
(…家…?)
私の目に写ったのは、逆巻家と一緒で大きな別荘だった。
『畑にいろんな野菜が育ててある…!』
と、見ていたとき、別荘の中から4人の男の子たちが出てくる。
(うわわ…、隠れなきゃ…!)
別荘の中から出てきた4人の男の子たちは、私と同じ年くらいの子たちだった。
彼らは笑って、皆で何かを話していた。
(楽しそう…!)
だが、私はその間に入ることはしなかった。
次の日
この日も、あの別荘にもう一度行ってみようと思い、家を出た。
(あっ、あった!)
『わぁ…、やっぱり大きい…!私もこういうところに住んでみたいな〜…!』
私は大きな門から中を覗く。
(…畑仕事してる人いる…!あんなに大きい畑を私と同じくらいの子1人で世話してるなんて…。)
しばらく、畑仕事をしている人を見ていた。
すると、その人と目が合ってしまった。
?「おい!お前何してんだよ!」
『あっ…!!』
(ば…バレちゃった…!)
私は怒られると思い、自分の家のほうに走った。
?「あっ…、おい!」
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クロウサ(プロフ) - なるほど!? (9月13日 18時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
あん-an-(プロフ) - クロウサさん» お気遣いありがとうございます😌落ちは、特に決まっていないですが、今のところは誰とも恋に落ちずに平和に終わる予定です(*´▽`*) (9月13日 18時) (レス) id: 60d24f0aca (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - この小説の続きが気になります。落ちは、シュウ落ちですか?無理しない程度で更新お願いします。 (9月13日 17時) (レス) @page1 id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あん-an- | 作成日時:2023年8月20日 22時