「「「私達の/僕達の日常！」」」2！

零「45！」 ページ7

零サイド

零「後悔、ですか」

…今言わなければ紅莉先輩はずっとこのままだ。

言葉なら、誰にも負けない。

零「紅莉先輩…
確かに、紅莉先輩にとっては綺麗事を言っているようにしか聞こえないのかもしれません。
けど、それは本当にそう言う裏切りを持って発した言葉でしょうか？
それは違います。
ここにいる全員、そんな悪い心は持ってませんよ。
紅莉先輩を助けたいんです。
杏奈先輩の優しい言葉も
綺羅夜さんのキツイ言葉も
裏切る意味があって発した言葉でしょうか？
…僕はたとえ紅莉先輩が人殺しでも、
紅莉先輩という人物を、紅という人物を裏切りません。
言葉って軽いように見えて実は硬い繋ぎなんです。
それは紅莉先輩、貴方が1番わかってます。
言葉にどれほどの思いがあるか。
紅莉先輩はそんな言葉、それも何よりも硬い愛の言葉を掛けられてるんです。
それを信頼する信頼しないは紅莉先輩次第ですが…
これを踏まえてもう一度言います。
僕達は何があっても裏切りません。
それは紅莉先輩だけでなく罪歌さんも莉犬先輩もそらる先輩もまふ先輩も志麻先輩もセンラ先輩も坂田くんも。
うらた先輩だって杏奈先輩だって綺羅夜さんだってみんな裏切りません。
逆に、紅莉先輩を裏切る理由は何がありますか？
優しい言葉をたくさん掛けてくれた紅莉先輩を。」

風が僕の耳元を潜り抜ける。

…話すなら今しかないかもしれないですね

その瞬間、僕の髪が風になびいた。

全-零綺「っ…！？」

髪で隠していたところが見える。

そこには…

…普通ついてるはずの耳が片方ない

零「虐待、ですよ。
耳を切られたのは流石に痛かったですけどね笑
…坂田くんに見せるのも初めてかな？
…この耳を見て、先輩たちはどう思いますか？」

先輩達はただ唖然としていた。

零「この耳を見て、先輩達、離れなかったですよね？
それと一緒ですよ。
どんなことがあろうと僕達は離れませんよ。
だから…
話してくださいよ。紅莉先輩。」

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