あなたへの好感度4% ページ4
◆
春千夜と向かい合うように座って、いただきます、と私は言って先にカレーを食べる。春千夜はじっと私を見ているだけで全然カレーに手を付けない。
『なんも入ってないって。食べてきたなら棄てていいけど』
「いる」
やっと食べてくれた。すごい早く食べるじゃん、と若干思ったけど言わないことにする。結構美味しく出来たかな、と考えるけど、実は口に出てたらしい。
「あ゛?食べてから逃げねぇようにさっさと食っただけだバカ」
『なーんだ。ほら食べ終わったからもういいよ』
奪い取った銃をテーブルの上に置いた。渋々、それを手に取って、私に銃口を向ける。私の人生ジェットコースターみたいだなぁ、こんなに早く終わるとは人生って大変だな、としみじみ感じていた。
「戻ってこい」
『え?』
「今梵天に戻ったら見逃してるやるよクソブス」
うわ、珍しい。No.2のご慈悲だ。いや、珍しいていうか前例初?長年の付き合いの
『でも春千夜私のこと嫌いでしょ?ロクに目も合わせようとしないし』
「……」
『だからいいよ。生きててしたいことなんてないし』
今だって目合わないしね。いつからそうだったけ、と考えるとかなり前だし最初から私のこと気に食わなかったんじゃないかとまで思えてくる。よく今まで察しずに私勝手についてきたわ。これじゃ私じゃなくて春千夜が可哀想だな。
「…なんて…ねぇよ」
『…なに?』
「嫌いなんて言ってねぇよ!!」
『おお、』
あまりの剣幕で、思わず声を漏らした。そして結局、戻るとも言ってないけどそのまま部屋から連れ出されてのこのこと私は梵天に戻ってきた。なんか恥ずかしいなぁ、やめて1日も経たずに復職とか一周まわって笑えてくる。
「お、帰ってきたか〜早いなA〜」
『蘭ちゃんただいま〜』
「何お前ら仲良く手繋いでんの」
ソファから私たちが帰ってきたのを振り返ってじっと見ていたのをやっと口を開いてりんちゃんこと竜胆が口に出したのは春千夜がマンションからずっと離さないおててのことだった。
『なんか離し』
「ばッ!!!!?!!!?離せよ!?」
「純情乙女か」
ぶおん、と手を振りほどかれて、手は離してくれたけど、繋いだの春千夜だよね。て思いながら、それを言うのは灰谷兄弟に馬鹿にされるんだろうなと察する。
◆
304人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛之助(プロフ) - みなみかわ東。さん» みなみちゃ〜〜〜ん😘😘😘😘😘😘 いい吐息ありがとう🥺 (2021年12月4日 12時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
河谷(プロフ) - 愛之助さん» ああもう頭ん中ではひ〜ちゃんだったのにごめん🥺🥺 (2021年12月2日 6時) (レス) id: 1007f168b9 (このIDを非表示/違反報告)
みなみかわ東。(プロフ) - とてもよい作品でございました(吐息) (2021年12月1日 21時) (レス) @page11 id: e84367e7a0 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 唯梨さん» あ〜ゆーりたん読んでくれてありがとうね…🤦♀️🤦♀️ (2021年12月1日 18時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 卍卐さん» お邪魔します…😌 (2021年12月1日 18時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:愛之助 | 作成日時:2021年10月12日 8時