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BALL87 ページ43

「んーっ。」と背中を伸ばしながら、夜風にあたって道を歩く。
少し青心寮から出たところだ。

もう5月も中旬。
夏は目の前にいる。


「…行ける、絶対に。」と信じているから、何も心配することは無い。

…とまで自信はないけど、信じていることに変わりはない。

自分のことじゃないのに、自分のことのように緊張してしまう。

そういう強ばる考えはやっぱりダメだ。
こっちまで悩まされてしまう。

「体育祭楽しみだなー」なんて呑気なことに考えを変えて自販機のところまで戻ってくる。


「かーるぴすかるぴす…」と持っていた小銭で買って帰っていると、ふと話し声が耳に入った。

ちょっとびっくりしてコソッと物陰に隠れる。

声の主は、知らない女の子と沢村らしい。



「…沢村、と女子か…?」

沢「?どうしたんだよお前、御幸先輩に用なら呼んでくるけど…。」

A「ちっ、ちが…違うのっ!用があるのは沢村君で…。」

沢「俺??」

「ほぉ…沢村も告白とは中々やるな……。」

?「だよなー。」

「っおぁ、びっくりした…んだよ御幸かよ。」

御「あっ、おま馬鹿っ…」

A「?今なんか声が…」

「やべっ……んぐっ…。」



咄嗟に、一緒に物陰に隠れてくる御幸。
いわゆる肘ドン状態である。

御幸は完全に沢村の方…つまり横を見ていて、Aとどれだけ顔が近くなっているか気づいていない。

久しぶりにこの顔を間近で見て「…相変わず美形だな。」と眺める。


と、ここで忘れていた沢村たちの話がだいぶ進んだらしい。

とうとうクライマックスだ。









A「…っあの、私…沢村くんの野球部で必死に頑張ってる姿がかっこよくて…その…沢村くんの事が好き、なの…。」


沢「……………エッ…?!!」


「アイツ馬鹿なの?」


御「馬鹿だろっ…ていうかうわ顔ちっ…」


「しー。」





.

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み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - 諸行無常系女子さん» ありがとうございます〜!小湊兄弟ホント推せますよねっ…!! (2019年3月24日 2時) (レス) id: 8c1d057699 (このIDを非表示/違反報告)
諸行無常系女子 - すごく面白いです!楽しく読ませてもらってます!春市くん可愛すぎて尊いです!!これからも頑張ってください!(*≧∀≦*) (2019年3月22日 13時) (レス) id: 30d23c8fcb (このIDを非表示/違反報告)
- あわわ!お返事頂けるとはっ!! 二遊間良いですよね!!私も推しコンビです^^* これからも読みます\(^o^)/ (2019年2月1日 1時) (レス) id: 3e32dfd06e (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - 南さん» ひぇえ!ありがとうございます!!そんな感想言ってくださるだけで、書く気力が上がりますっ…(涙) 私も二遊間好きなので、ついつい出しすぎてしまいます笑 良ければこれからも読んであげてください! (2019年1月27日 1時) (レス) id: 8c1d057699 (このIDを非表示/違反報告)
- めっちゃ面白いです!!亮さん推しなので、胸を貸してくれるシーンで萌えました笑 更新待ってます! (2019年1月26日 18時) (レス) id: 3e32dfd06e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅーぽむ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年1月17日 17時

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