私、四葉です【刀剣乱舞】

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団子を口に入れるのをやめて


渋々、団子を皿に乗せる





「……あんたは、どうなんだ？




あんたはそんなオレ達を白くしたいのか？」




フラッと障子で遮られた光は


部屋を薄暗く照らしていた


薄暗い光は目の前の彼の視覚化できない深層心理を見ているようだった







「……別に、誰も白くならないでいいと思います」



平然とそう答えた


何故か、山姥切さんには私を殺したいという殺意が今は全く感じられない


感じられないだけで、殺意を持っているかもしれないし


今すぐ斬り殺す準備をしているかもしれない




だが、どうしようともここは彼の土俵だ


無力な私がどうこうできるところではもうない




「……何故、そう思う？」



「……私達、人間も生まれた時は白かった



でも、成長するにつれて黒いものが落とされるんですよ


それで、私達が大人になる頃には誰一人として白い人が居なくなるんです



貴方達、刀剣も同じじゃないでしょうか？



ここにきた時は白かった



それが、段々と灰色に変色していく



私達は今、みんな灰色なんですよ




一度、灰色になれば二度と白くなることなんてありません



白くなりたいんですか？」



「……お前も灰色か？」



「はい、灰色です」



微笑んで言って


出された湯飲みのお茶を飲む



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