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「怖いっ、、」
月明かりだけの暗い廃屋。
俺らは出来るだけ身を寄せあった。
少しでもA様が安心出来るように。
「抱きしめて、、、いい？」
「もちろんです。」
A様は震えていた。
俺は力いっぱい抱きしめる。
君を愛することが出来て、自分になれたような気がした。
俺らはどちらからともなくキスをした。触れるだけのキスから、舌を絡めていく。
「っ、A様、、」
「Aって呼んで。後、敬語も辞めてよ、」
身分の違いを無くしてくれようとするA様。
「Aっ、愛してるで。」
「私も、、愛してる」
俺らはまた強く抱きしめ合った。
もう、A様をどこにも行かせたくない。
俺がA様の未来も全て独り占めしたい。
A様にそれが伝わるようにキスをした。
触れるだけのキスでも俺には永遠のように感じられた。
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作者名：ひぃなる。 | 作成日時：2019年6月22日 16時
