太宰さんは口説きたい【太宰治】

口説きたい彼9# ページ16

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昨日、執務室でAから貰った梅干しを食べながら思った。


ーーーAとデートがしたい。


常に彼女は仕事一筋に思える、否、一筋だ。そんな彼女も好きだが、ゆっくり休んでいる彼女もさぞかし可愛いに違いない。


そう思えただけで仕事は捗った。ためていた仕事も難なく終わらせる事が出来た。


きっと、彼女のことだから梅干しのおかげか何かで仕事を終わらせたとでも思うのだろう。そんなところも可愛いが、彼女が稀に自嘲思考になるのは何故か気に入らない。


そのおかげでもあるのだろうか。
それとも、彼女も異能が無いが故なのだろうか。彼女はポートマフィアにとっては無くてはならない人材になりつつある。


却説、まだ、時間もあることだし彼女の分も仕事を済ませて、デートにでも誘うとしよう。


そう思ったのは、日付が変わった数刻後だった。

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