口説きたい彼*6 ページ11
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「失礼します。Aさんはいますか」
額に手を当てた私と同じ二日酔いの安吾が部屋に入ってくる。片手に持っている資料は 恐らくAに渡すための資料だろう。付箋が貼られてある。
「Aさん。先日話した仕事の件で少しお話が…」
しかめっ面の安吾を一瞥したAちゃんは「ちょっとお待ちを。」そう云って、先程まで料理していた場所に足を運んだ。
「辛そうだね。安吾」
「そう云う太宰君こそ辛そうですよ」
お互い 顔を合わせ笑う。「昨日は楽しかったね。」と云えば、安吾は「僕は疲れましたよ。」と返す。
周りの人とは違う 壁のないこの関係。
嗚呼、なんて息がしやすいんだろう。
「お待たせしました。安吾先輩」
そして Aちゃんがいてくれるだけで、安心する。他の部下とは違う この感情。
若し、伝えてしまったら。
…なんて、考えると 少し怖い。
とか、そんなことを思っていると Aちゃんが「安吾先輩 お口を開けてください」と云い、小包を開ける。
安吾が口を開けると、Aちゃんが何かを安吾の口に放り込んだ。
「ん!?」
「梅干しです。二日酔に効きますよ」
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母 - みじかい (2020年9月28日 1時) (レス) id: 049c48a071 (このIDを非表示/違反報告)
きみしにたもー - 弔藍さん» ありがとうございます!!!ありがたく承認させていただきました! (2017年11月14日 19時) (レス) id: 68b6b27599 (このIDを非表示/違反報告)
弔藍(プロフ) - きみしにたもーさん» 参加させていただきます。 (2017年11月14日 19時) (レス) id: cac47d7322 (このIDを非表示/違反報告)
弔藍(プロフ) - きみしにたもーさん» ありがとうございます。 (2017年11月14日 18時) (レス) id: cac47d7322 (このIDを非表示/違反報告)
きみしにたもー - そうでしたか、ありがとうございます。参加期限はありませんので、いいお返事お待ちしてます (2017年11月14日 18時) (レス) id: 68b6b27599 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はる x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tatsuka0822
作成日時:2017年9月9日 19時