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JH「喜んでくれて良かった」
『そりゃあ嬉しいよ！ジェヒョンが次の演技の仕事を慎重に選んでたの知ってるし、良い出会いがあったんだなって思ったら、何よりも嬉しい』
彼はきっとまた忙しくなってしまうから、私はいつも通りに気を揉むことになるのだろうけど。
需要と供給で成り立つこの世界で、やりたい仕事に出会うって、実はとってもすごいこと。
もう一度ぎゅっと抱きしめてから離れると、その瞳はとっても優しくて。
JH「……A？俺も、Aに対していつも全く同じように思ってるんだよ。Aが自分のやりたい仕事を貰えたり、良い結果を残そうと努力したりするのを見るのが、大好きなの」
大きな手で前髪を払ってくれるジェヒョンは、私の悩みの何もかもをとっくに知っている様子だった。
ああもう、誰が言ったんだろう？
テヨンオッパか、マネか、はたまた97なのか。
どんな経緯でどうして伝わったのかは分からないけど、確かなことは、ジェヒョンは今日まで、知っていたのに待っていてくれたということ。
これは彼の、優しさだ。
知っていたのなら、自分から私に、誰々に聞いたよ、なんて話を振ることだってできる。
それでもそれをせずに、私が自ら話すまで待ってくれて、なんなら言いやすいように先に自分のドラマの話をしてくれて。
いつもそう。ジェヒョンは、優しさをさりげなくくれる人。
受け取るこちらが決して心苦しくないように、恩着せがましくならないように、確実に計算されていて、それでいてわざとらしくない。
こんなにお膳立てされて、やっぱり私って甘やかされすぎてるよね？
目の前でモチモチと微笑んでいるジェヒョンは、まるで何も知らないような顔で私の言葉を待っていてくれる。
それに応えることだけが、私にできることだと思うから。
『ジェヒョン…… あのね？私も、実は、お仕事のことで良い報告があるの。聞いてくれる？』
覚悟を決めて、その手をそっと握った。
JH「うん。聞かせて欲しいよ」
きっと私の不安や緊張を感じ取っている彼は、それを和らげてくれるような、とろける優しい笑顔でじっと待ってくれて。
人間が、どうしたらこんなに大きな愛を持てるんだろう？
こんな場面でも、あまりにもジェヒョンがありがたくて、愛おしくて、なんだか泣きそうになりながら言葉を紡ぐ。
『先生にすすめられて、でも、ずっとやる気が起きなかったけど。テヨンオッパが背中をおしてくれて、ソロデビューを考えてるの』
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ゆゆ(プロフ) - 塩水さん» コメントありがとうございます！熱心に読んで頂いているのが伝わってきて、私の方が素晴らしい読者さまに届いて嬉しく思います。これからもご期待に応えられるよう頑張って更新するので、引き続きご愛読頂けると嬉しいです！ (2021年3月5日 17時) (
レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - お話を読み返すほど作品に対する熱情が伝わってきて、こんな素晴らしい作者さんが書く、素晴らしい作品に出会えてよかった、と思いました。初めてのコメントで拙い文章になってしまいましたが、最後まで読んでいただけると幸いです!長文失礼致しました! (2021年3月5日 17時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - こんばんは。いつも紅一点シリーズ楽しませて頂いております!その場や人の細やかな心情を表現する文章は勿論、紅一点という題材を元にK-POP界の様々な問題を取り上げてストーリーに練りこんだこの作品が大好きです! (2021年3月5日 17時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
なおてぃん(プロフ) - ゆゆさん» 禁句は笑いました（笑）これからもこのお話の中のジェヒョン達がどのように幸せを掴んでいくのか見守らせてください(^^)応援しています！！ (2021年2月24日 16時) (レス) id: 600e5004d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - なおてぃんさん» 温かいコメントありがとうございます。さらに好きになっただなんて、一番の褒め言葉です……！正直私もジェってこんなに優しくない気もしますが(禁句)笑、このお話の中では彼女に出会って過ごす日々が彼をこうしたのだと思います。これからも応援よろしくお願いします！ (2021年2月22日 13時) (レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2020年12月30日 1時
